
京都・東山のホテル長楽館(京都市東山区円山町、総支配人:吉田 重人)は、2026年9月27日(日)の一日限定イベント「芸術祭 in CHOURAKUKAN 2026」において、特別対談「建築と迎賓文化 ― 長楽館と帝国ホテルをつなぐ物語 ―」を開催します。
特別対談には、小説『帝国ホテル建築物語』の著者・植松三十里氏と、帝国ホテル 京都 総支配人・坂田玲子氏が登壇します。
長楽館を築いた村井吉兵衛と帝国ホテルとの知られざる縁を起点に、日本の近代ホテル誕生の歴史や建築に込められた思想、そして2026年3月の帝国ホテル 京都開業に込められた想いなどを交えながら、建築と日本のホテル文化の魅力について、それぞれの視点から語ります。
■背景
長楽館(国指定重要文化財)は、1909年に明治時代の実業家・村井吉兵衛により、国内外の賓客を迎えるための迎賓館として建設されました。京都出身の村井吉兵衛は、たばこ産業をはじめ幅広く事業を展開し、1907年には株式会社帝国ホテルの取締役に就任。近代日本を代表するホテルの経営にも携わりました。
長楽館と帝国ホテルをつなぐ興味深いエピソードの一つが「黄色い煉瓦」です。当時の日本では赤煉瓦が主流でしたが、長楽館には愛知県常滑産の黄色い化粧煉瓦が用いられていました。
帝国ホテル旧本館の建設にあたり、建築家フランク・ロイド・ライトは、自らが求める黄色い煉瓦の製造先を探していました。村井吉兵衛が長楽館の煉瓦を紹介したことをきっかけに常滑との縁が生まれ、旧本館を特徴づける黄色い煉瓦の製造へと繋がりました。
■特別対談特別対談「建築と迎賓文化 ― 長楽館と帝国ホテルをつなぐ物語 ―」
今回の特別対談では、植松三十里氏の著書『帝国ホテル建築物語』を入り口に、村井吉兵衛と帝国ホテルとの関わりや明治期の迎賓文化へと話を進めます。さらに、帝国ホテル旧本館をめぐる建築思想や、フランク・ロイド・ライト、当時の帝国ホテル支配人・林愛作らが建築に込めた想いをたどりながら、「建築が人をもてなす」とは何かを考えます。
後半では、京都にホテルを開業する意義や、京都らしさと帝国ホテルらしさをどのように融合させたか、開業を経て感じることなどについて語ります。歴史ある建築や文化を受け継ぎながら、現代のホテルがどのような迎賓文化を育んでいくのか、二人の視点から未来へと話をつなぎます。
■登壇者プロフィール
植松 三十里(うえまつ みどり)氏
静岡市出身。東京女子大学史学科卒業。出版社勤務、7年間の在米生活、建築都市デザイン事務所勤務などを経て、作家に。2003年に『桑港にて』で歴史文学賞、09年に『群青 日本海軍の礎を築いた男』で新田次郎文学賞、『彫残二人』(文庫化時に『命の版木』と改題)で中山義秀文学賞を受賞。著書に『帝国ホテル建築物語』『大正の后』『つないだ手 沢田美喜物語』など。
坂田 玲子(さかた れいこ)氏
帝国ホテル 京都 総支配人。2003年に東京女子大学現代文化学部を卒業後、同年株式会社帝国ホテルへ入社。人事部人事課副支配人、帝国ホテル 東京 営業部宴会予約課長などを歴任。2024年には慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程を修了。同年12月よりプロジェクト推進部京都開業準備室長として開業準備を統括し、2025年4月、帝国ホテル 京都の総支配人に就任。

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