八坂神社そばに「漢検 漢字博物館・図書館」（京都市東山区祇園町南側、TEL 075-757-8686）が6月29日、オープンした。

漢字の人文字に挑戦

　烏丸五条にあったミュージアムから、元弥栄中学校の跡地にオープンした同施設。1階は漢字の歴史が学べる展示、2階は「漢字回転すし」や部首を組み合わせて漢字を作る対戦できるゲームや体で漢字を作るコーナー、京都の地名の漢字や「方言漢字」などの展示と、約3000冊の漢字に関する書籍が閲覧できる図書館を併設する。

　同日から企画展「漢字縁日」も始まった。「四文字熟語射的」や部首の「くにがまえ」を輪投げに見立てた「漢字くにがまえ投げ」、「漢字釣り」や、漢字缶バッジ作りを縁日の屋台のようなブースを設ける。一角には、漢字の顔ハメパネル「漢字になろう」も用意する。

　オープニングセレモニーでは漢字能力検定協会の高坂節三会長や門川大作市長によるテープカットが行われ、一般の来場者の入場が始まった。

　アメリカから京都に来ていたポールさんとマックスさんは、偶然オープン初日だったので足を運んだという。2人は、自分の名前をスタンプで万葉仮名にしたり、体を使って「止」「伏」といった文字を作ったりして楽しんだ。ポールさんは「面白いアトラクションで楽しんだ。日本語の中でも大きな部分を占める漢字の歴史や伝統を知ることができたのがよかった」と話していた。

　開館時間は9時30分～17時（入館は閉館30分前まで）。入場料は大人＝800円、大学・高校生＝500円、小中学生＝300円ほか。月曜定休（祝日の場合は翌平日）。