明治3(1870)年、丹後の料理旅館から始まった和久傳は、昭和57(1982)年に京都・東山で料亭としての歩みを始めましたが、故郷への恩返しをという思いから、開発により失われたかつての森を取り戻すため、2007年、創業の地・京丹後に56種3万本の苗木を植えました。19年を経た今、自然の恵みを食へ、土地の文化や記憶を次の世代へつなぐ「和久傳ノ森」へと育っています。
株式会社紫野和久傳は、2026年9月8日(火)から13日(日)まで、森のシンボルである桑を知り、味わう「和久傳 桑の日」を開催します。期間中は桑を用いたスイーツなどを提供し、最終日の13日には、京丹後市民の方を「森の中の家 安野光雅館」へ無料でご招待します。
和久傳「桑の日」
https://mori.wakuden.kyoto/news/news-20260812

植樹前の和久傳ノ森(2007年5月)
木々に包まれた現在の和久傳ノ森
■料理の先にある、和久傳のもうひとつの営み
料理や菓子の味は、素材を育む土や水、季節の移ろい、土地に根づく文化、そして人の手が重なって生まれます。
和久傳ノ森の森づくりは、2007年、植物生態学者・宮脇昭氏との出会いをきっかけに始まりました。「何百年も続く森を育てたい」と、地域の方々や全国から集まった方々、従業員とともに苗木を植え、これまでに56種3万本の木々を育ててきました。
小さな苗木は森へと育ち、今では蕗のとう、椎茸、桑の実、山椒、柿、柚子など、季節の実りをもたらしています。森を育て、その恵みを食へつなぐことは、和久傳が料理や菓子づくりとともに続ける、もうひとつの営みです。

地域の方々とともに行った植樹祭(2007年5月)
■丹後の暮らしを支えてきた、桑という木
京丹後は古くから絹織物の産地として知られ、かつては養蚕に欠かせない桑畑が各地に広がっていました。その風景が少しずつ姿を変える今、和久傳ノ森では、土地の記憶をつなぐ木として桑を育てています。
森のレストラン「MORI Wakuden」の「MORI」も、イタリア語で桑の樹々を意味する言葉です。
和久傳では、桑を通じて丹後の風土や歴史にふれていただくきっかけとして、「く(9) わ(8)」の語呂にちなみ、9月8日を「和久傳 桑の日」としました。育て、味わう体験を通じ、桑と丹後の物語を伝えていきます。

和久傳ノ森で育つ桑
■桑を知り、味わう6日間
「和久傳 桑の日」の期間中、MORI Wakudenでは、「森の中の家 安野光雅館」にご入館いただいた方へ、桑の道明寺、桑の実ソフト、桑のテリーヌなど、桑を使ったスイーツを数量限定で提供します。
久美浜工房では、工房を訪れた方へ期間限定の特別試食サンプルをお渡しします。いずれも「9・8=桑」にちなみ、各日先着98名です。

和久傳ノ森のレストラン「MORI Wakuden」
■9月13日、創業の地へ森をひらく
最終日の9月13日(日)には、創業の地への感謝を込め、「京丹後にありがとう 和久傳ノ森」を開催します。当日は京丹後市民の方を対象に、「森の中の家 安野光雅館」の入館料を無料とします。
入館者には、久美浜工房で当日限定の試食サンプルと交換できる引換券をお渡しします。森の自然や美術館を生かしたワークショップも開催予定です。
森を眺め、芸術にふれ、土地から生まれた食を味わう。和久傳ノ森を地域の方々と分かち合う一日です。

森の中の家 安野光雅館 写真提供:安藤忠雄建築研究所
桑を知り、味わう体験を入り口に、和久傳は、味を育む土地の記憶や自然、人の手、文化とのつながりを、次の世代へ手渡してまいります。

人と自然、食と芸術を次の世代へつなぐ場所として
株式会社紫野和久傳