普段は展覧会の表舞台に立つことのないキュレーターに焦点を当てた「キュレーターズ・アイ2008」が4月22日から、ギャラリーマロニエ（京都市中京区河原町通四条上ル、TEL 075-221-0117）で開催される。

　同展は、「キュレーターが抱く作家や美術に対してのアプローチの違いや、キュレーターが介在することによって生まれる表現の可能性を探る」ことがコンセプト。昨年行われた「キュレーターズ・アイ2007」は、成安造形大学で展覧会企画を学び、在野で活動するキュレーターが集まり開催された。2回目となる今回は、さらに活動の幅を広げるためにキュレーターがキュレーターに声をかけ、規模を拡大。さらに企画を引き継いでくれるよう「キュレーターズ・アイ実行委員会」が設立された。

　1週目には、キュレーター・山本麻友美さんとアーティスト・石垣陽子さんがコラボする「染みいる身体－石垣陽子2000‐2008」などを、2週目には、キュレーター・石井翔子さんとアーティスト・藤井俊治さんがコラボする「うつつな逆夢」などを展示する。期間中、関西を中心に活躍する6人のキュレーターとキュレーターに選ばれた6人のアーティストによる6つのコラボを展開。国内だけでなく海外で活動するクリエーターも含まれる。

　同展関係者は「本来、裏方として展覧会を企画するキュレーターの存在を少しでも意識して見ていただきたい。作家ひとりでも展覧会は開くことはできるが、キュレーターが加わることで生まれる表現の可能性が何なのかも、考えていただければ」と話している。

　開催時間は12時～20時。開催期間は、第1週＝4月22日～27日、第2週＝4月29日～5月4日。