京都市中京区役所（中京区西堀川通御池下る西三坊堀川町）で8月6日、同区在住の小学生を対象に、自然観察と食育をテーマにした「みつばち冒険隊」が開催された。

調理実習の様子

　中京区役所は2007年より「まちなか緑化推進事業」として屋上緑化に取り組み、2011年からニホンミツバチの巣箱を設置した。設置されている巣箱は3箱で、1回の採蜜で9キロほどの蜂蜜が取れるという。

　同プログラムでは、区役所屋上庭園で飼育しているニホンミツバチの巣箱見学と、同巣箱から採れた蜂蜜を使った調理実習などを行った。庭園見学では、「京（みやこ）・みつばちの会」事務局長の西村勇さんから庭園とミツバチの紹介、屋上庭園の巣箱から採れた蜂蜜のテイスティングが行われ、児童からは「おいしい。砂糖より甘い」といった感想が上がった。「緑の少ない中京区のまちなかで暮らす子供たちが、身近な自然に親しんでもらえる機会になったのでは」と西村さん。

調理実習では、中京保健センターの管理栄養士の指導の下、キーマカレー、夏野菜サラダ、蜂蜜スカッシュを作った。京都光華女子大学の学生と食育指導員も協力し、児童の調理をサポート。同イベントに参加した1年生の楊乃愛さんは「ハチミツが甘くておいしかった。おうちでもお手伝いしたくなった」と感想を話した。「料理と自然と触れ合うことは娘にとって初めてで、とても楽しそうだった」と乃愛さんの母親の美子さん。

　屋上庭園は月曜・木曜の9時～11時に見学可。問い合わせ先は同区役所地域力推進室（TEL 075-812-2420）。