京都劇場（京都市下京区）で12月7日・8日、文化庁国際文化フェスティバルの一環として東アジアの文化人や芸術家による「東アジア共生会議」が行われた。

　7日に行われたシンポジウムには「世界の中の日本文化」と題して「タムくん」として知られるタイ出身の漫画家・ウィスット・ポンミットさん、アメリカ出身のギタリスト・マーティフリードマンさん、ジャパンエキスポの副代表を務めるフランス人トマ・シルデさん、増田セバスチャンさんらが登場。それぞれの活動について紹介した。

　原宿に人気雑貨店「6％DOKIDOKI」を構える増田さんは原宿の歴史を自身の活動に絡めて紹介。「竹の子族」に代表される歩行者天国でのファッションやパフォーマンスを見に毎週通っていたという。増田さんのブランドに身を包んだストリートスナップ誌やSNSなどのサービスを通じて海外に知られてファンを増やしたこと、店によく通っていたきゃりーぱみゅぱみゅさんのミュージックビデオを手掛けたことを紹介した。

　増田さんは「アニメや漫画は入り口で、海外の方にはその延長線上にある日本のライフスタイルや伝統文化について興味を持ってもらいたいと思っている。若いクリエーターがその才能を発揮しやすい環境づくりについて議論が進めば」と期待を寄せた。

　ステージイベントではきゃりーさんが登場。「大好きな原宿の文化を世界の人に発信していきたい」と意気込みを語り、ライブを披露した。