株式会社GK京都(本社:京都府京都市、代表取締役社長:麻田風児)は、第60回日本サインデザイン賞において、南海電気鉄道株式会社(大阪府大阪市、代表取締役社長 梶谷 知志、以下「南海電鉄」)の難波駅の駅サインシステムのリニューアルデザインにおいて「日本サインデザイン金賞」と、特定非営利活動法人 防災デザイン研究会の30年にわたる活動に対する「日本サインデザイン特別賞・公益財団法人日本デザイン振興会賞」の、ダブル受賞をしました。

今回の受賞は、公共空間における情報デザインと、社会課題に向き合う継続的なデザイン活動という、異なる領域でデザインの社会的役割を担ってきた取り組みが評価されたものと受け止めています。
日本サインデザイン金賞:南海電鉄 駅サインリニューアル

●概要
基本骨子が策定されてから36年ぶりのリニューアルとなる、南海電鉄の駅サインシステムです。従来のサインには、指定書体のデジタル対応不足や、時代の変化による現場ニーズとマニュアルとの乖離といった課題がありました。そこで、サインの刷新にとどまらず、南海ブランドの再構築という視点から、利用者が南海電鉄を想起できる一貫したデザインポリシーが必要であると考え、南海社員と一体となって検討を重ねました。
本デザインは、なんば駅2階中央改札口の内装リニューアルにあわせて導入し、今後は他駅への展開を予定しています。 また、サインだけでなく様々なアイテムにも活用することで、南海電鉄を利用する中で一貫したブランドイメージが蓄積される環境づくりを目指します。
●特徴
目指したのは、案内誘導とブランドが一体として機能するサインデザイン。新たに「Connected Line」というアクセント要素を用いて、必要な情報を伝えながら、南海らしさを感じさせるデザインとしました。駅内に連続して配置されるサインを“情報伝達の装置”であると同時に “ブランドを体験させるメディア”として捉え直し、南海らしさの醸成と印象の定着を図っています。
日本サインデザイン特別賞・公益財団法人日本デザイン振興会賞:「防災デザイン研究会」の30年にわたる活動

●概要
防災デザイン研究会の活動は、阪神・淡路大震災を契機に、1996年、林春男教授(当時、京都大学防災研究所)をはじめとする防災研究者とデザイナーによる協同研究から始まりました。以来、GK京都が研究活動の母体となり事務局を担いながら、文化人類学、工学、情報通信、環境、行政、教育など、多様な分野の専門家と協働し、防災情報をいかにわかりやすく伝え、人々の判断や行動につなげるかをテーマに、研究と実践を重ねています。
●特徴
弊社は、広い意味でのデザインとその専門性を社会課題の解決に生かすことを重要な研究テーマとしてきました。その一つである本研究会では、防災ピクトグラムや津波避難サインシステムの研究開発・標準化をはじめ、ハザードマップ、防災教育、避難訓練、被災者の生活再建支援などへと活動を広げ、「情報と人」「人と地域社会」をつなぐ防災デザインの可能性を追求しています。
こうした30年にわたる分野横断的な研究と実践、その継続的な社会への展開が評価され、今回の受賞につながりました。これを励みに、防災デザイン研究会と共にこれまで培ってきた知見と実践を未来へつなぎ、デザインの立場から、災害にしなやかに向き合う社会の実現に貢献します。
株式会社GK京都
ともに考え、ともに未来をつくる「羅針盤型デザインファーム」
GK京都は広義においてのデザインの力で、クライアントや社会の課題に対して羅針盤となれるデザインファームを目指しています。
構想段階では、思考過程や発想を可視化しながらクライアントと共に考えを深め、共感を呼ぶ未来をイマジネーション豊かに描くことで、目指すものを明確化し、実現に向けてのエネルギーを引き出します。
実装段階では、デザインの多岐にわたる専門性と様々な業界経験、そして、それらエッセンスの自在な組み合わせによるデザインマネジメント力を駆使。複合的なデザイン解を、シンプルで調和のとれた力強いものに着地させます。1972年設立。URL: https://www.gk-kyoto.com
●空間デザインの取り組み
バイクショップ・洋菓子店・書店・新規事業パイロット店舗・オフィス内装・公共施設からイベント展示・空間演出装置など、インテリア・家具什器・コミュニケーション・サイン・UI/UXなど、領域を越えてトータルデザインサービスを提供しています。
各業態における背景や周辺環境、歴史を観察し本来の在り方やアピールポイントを再構築することからスタートし、様々なデザインスキルの組み合わせによる独自のアプローチを行います。
●防災デザインの取り組み
GK京都は、阪神・淡路大震災の翌年の1996年より、京都大学防災研究所と共同で防災ピクトグラム研究をスタートしました。2006年には、防災研究者、防災コンサルタント、情報通信/社会インフラ企業のエンジニア、情報システムエンジニア、行政職員、そしてデザイナーが参画する「特定非営利活動法人 防災デザイン研究会(Alliance for Disaster reduction Designs・通称ADD)」を立ち上げ、研究を継続しています。
ADDでは、多角的知見からのアプローチで、防災ピクトグラム(図記号)、津波避難サイン(標識)、ハザードマップ、避難訓練の企画や広報デザインなどにおいて、革新的な成果を生み出してきました。GK京都はデザインによって、これからも防災・減災に役立つさまざまな取り組みを総合的にサポートさせていただきます。
ADD HP: https://add.or.jp