プラッツ近鉄京都（下京区烏丸通七条下ル、TEL 075-361-1111）は、2月28日の閉店を控え、「閉店売りつくしセール」や各種イベントを実施している。

　最後のバレンタインデー企画は、「愛と美の女神アフロディテ、光明の神アポロン」のホワイトチョコレート像の展示。1974年の改装時、同店1階彫刻広場に設置された女神アフロディテと光明の神アポロンをホワイトチョコレートで再現したもので、ウェスティン都ホテルシェフの園田正治さんが制作を手がけた。2月3日までは1階正面玄関に、4日～14日は地階菓子売り場に展示する。

　また、7階催会場では「呉服・宝飾・毛皮売りつくし」「全国お宝着物掘り出し市」などをはじめとする各種セールを予定し、4階特別ホールでは「八代亜紀絵画展」を1月31日まで実施中。

　プラッツ近鉄京都は、京都駅前に1920年に「京都物産館」として創業し、「京都近鉄百貨店」「プラッツ近鉄京都」と、名称とともに経営母体も変遷した。2000年に全面改装し、現在の業態になったが、1997年にできた「ジェイアール京都伊勢丹」の影響もあり業績は低迷していた。

　同店は長年京都駅前のシンボル的存在だった。87年間の歴史があり、閉店を惜しむ声も多く、かつての大食堂や屋上の観覧車の利用者などからは、無くなってしまうのは寂しいとの声も挙がっている。

　閉店まであと1カ月。社員は「がんばります・笑顔で、最後まで」と書かれたワッペンを付け、最後まで笑顔での接客を心がけているという。同店関係者は「87年間地元京都でご愛顧頂き大変感謝している。閉店までわずかだが最後まで頑張る」と話している。

　同店閉店後は、ヨドバシカメラの入居が決まっている。

プラッツ近鉄京都