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京都国立近代美術館で鏑木清方の回顧展 「3部作」勢ぞろい、常設展で関連企画も

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 「没後50年 鏑木清方展」が現在、京都国立近代美術館(京都市東山区)で開かれている。

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 美人画の名手、鏑木清方(かぶらききよかた)の回顧展。名作とされる「新富町」「浜町河岸」に加え、2018(平成30)年に発見された「築地明石町」を加えた通称「3部作」をそろえて展示するほか、下絵の展示も行う。

 同展では作品109件を紹介。回顧展らしく制作年順に並べ、居を構えた場所ごとに章を分けた。作品の題材は、暮らしを描いたものや、樋口一葉や泉鏡花の小説の登場人物を描いたもの、歌舞伎の場面など。「卓上芸術」と清方が名付けた手元で楽しむ作品も含む。

 出品リストでは清方が「制作控帳」に記した3段階(会心の作、やや会心の作、まあまあ)の評価を星の数で紹介している。

 同館4階の常設展示スペースでは、「金鈴社(きんれいしゃ)」の作家で平福百穂と松岡映丘の2人が神戸から渡欧するのを見送りに足を延ばし、京都で親交を深めた関西の作家の作品を展示する。

 同館主任研究員の小倉実子さんは「『3部作』がそろうのは関西初。この規模での作品を集めた回顧展は京都で45年ぶりになる。ぜひ足を運んでほしい」と話す。

 開館時間は9時30分~18時(金曜は20時まで)。月曜休館。入館料は、一般=1,800円、大学生=1,100円、高校生=600円ほか。7月10日まで。

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