THE KYOTO Crowdfunding(運営:京都新聞社)は、京都府在住の美術作家新野洋さんによるクラウドファンディングのプロジェクトを進めています。
一休宗純(いっきゅうそうじゅん)禅師が再興した京都府京田辺市の「酬恩庵 一休寺」。600年近い歴史と四季折々の自然が息づくこの場所で、地元出身の美術作家による展覧会を開催します。植物をもとに制作する小さな「いきもの」を通して、身近な自然や土地の文化に目を向けるきっかけを届け、この場所を大切に思う気持ちを広げたいと考えています。より多くの方に開かれた場となるよう、鑑賞無料(拝観料別途)で開催するとともに、展示環境の整備や広報活動のため、みなさまの温かいご支援をお願いいたします。
THE KYOTO Crowdfundingサイト
URL:https://the-kyoto.en-jine.com/projects/daichakai

■自己紹介
美術作家の新野洋(しんの・ひろし)と申します。
私は、自然の中にあるかたちや構造の共通性を手がかりに、作品を制作しています。葉と昆虫の翅(はね)、流木と骨など、既存の分類や境界をあいまいにし、実在しない「いきもの」などをつくり出すことで、自然界に潜む根源的なかたちや生命のつながりを探求しています。

私の作品は、その土地に潜む色や形を切り取り、組み替えることで、自然がもつ本質的な「かたち」を浮かび上がらせるものです。自然の造形が凝縮された「いきもの」は、その土地ならではの個性を映し出すだけでなく、人の手ではつくり出せない時間や記憶を内包し、命あるもののような気配を宿しています。私にとって作品づくりは、その土地の「今」を標本化する試みでもあります。
制作の基本は、「サンプリング(型取り)」と「再構成」です。植物を採取して型をつくり、その型に樹脂を流し込んでパーツを成形します。日々の観察から得た感覚をもとに、それぞれのパーツを組み合わせ、「いきもの」の姿を考えていきます。その後、各パーツに彩色を施し、組み立てると完成です。この一連の工程を手作業で行うため、小さな作品でも完成までにおよそ3週間を要します。
■いままでの活動
留学先のオーストリアから帰国し、自然の多い環境をもとめていたところ、縁あって京都府南部の南山城村に制作の拠点を持つことができました。
国内外のギャラリーや美術館などで作品を発表するほか、近年では自身の制作手法を取り入れたワークショップを開催し、自然の面白さを伝える活動も行っています。
■このプロジェクトについて
いま、社会はかつてない速さで変化を続けています。情報や効率が重視される一方、足元の自然や小さな命に目を向ける時間は少なくなっているように感じます。
私たちは本来、自然の一部として暮らしてきました。鳥のさえずりに耳を澄まし、草木の芽吹きや季節の移ろいに心を寄せることは、長い時間をかけて育まれてきた私たちの大切な感覚ではないでしょうか。
だからこそ、ただ作品を発表するだけではなく、展覧会を通して自然と向き合い、身のまわりにある小さな存在へ目を向ける時間を届けられないかと考えてきました。
■一休寺と私
京田辺市で育った私にとって、酬恩庵(しゅうおんあん)一休寺(以降、一休寺)はとても身近なお寺です。子どものころは、家族や友人と3キロほどの距離を、徒歩や自転車で訪れることもありました。雄大な甘南備山、季節の花々が咲く野原、小さな生き物が暮らす川辺、青空を写す田んぼ、そして自然の山を借景に悠然と佇む一休寺。人の営みと自然が溶け合う、美しい風景がありました。
こうした風景や一休寺の空間、美意識は、私の感性を育み、作品にも色濃く息づいています。
そして今年2026年、光栄にも「令和7年度京都市芸術新人賞」をいただきました。この受賞を機に、自分の原点となった土地や自然について思いを巡らせたとき、真っ先に思い浮かんだのが一休寺でした。その風景とともに作品をお届けしたいという思いから、一休寺の副住職に展示のご相談をさせていただいたところ、快くご承諾をいただくことができました。
一休さんが「師の恩に報いる」という想いを込めて名付けた「酬恩庵」で、私もこの土地への感謝を込め、展示を通して少しでも恩返しができればと思っています。
■空間にひそむ「いきもの」
本展では、一休寺の境内に息づく植物をもとに制作する作品をはじめ、同じ山城地域の植物をもとにした「いきもの」たちを展示します。
長い歳月を重ねた場所には、人の手では決して生み出せない時間の深みがあります。その静謐な空間にひそむ、小さな「いきもの」たち。 ゆったりと流れる時の中で自然とのつながりを感じ、日々の暮らしの中で見過ごしがちな存在に目を向ける。そんなひとときをお届けします。
タイトル:We are here ~ いま、ここに、いる ~
会 期:2026年11月1日(日)~23日(月・祝)
時 間:9:00~17:00(最終受付16:30)
会 場:酬恩庵 一休寺(京都府京田辺市薪102)
アクセス:
https://www.ikkyuji.org/access/
鑑 賞:無料 ※拝観料別途
主 催:Nature Arts(新野 洋)
共 催:酬恩庵 一休寺
後 援:一般社団法人 京田辺市文化協会
■この場所を大切に思う気持ちを広げたい
子どもから大人まで、どなたにも気軽に足を運んでいただき、一休寺の魅力に触れていただける機会にしたいと考えています。そこで、本展では「鑑賞料」という形ではなく、この取り組みに共感してくださるみなさまのお力をお借りしながら、展示を実現したいと思っています。
会場となる一休寺の文化や美しい植物たちは、先人たちが守り、つないできたかけがえのないものです。この場所が、これからも誰かのこころの拠り所でありつづけるよう、多くの方にその魅力を知っていただきたいと考えています。お心を寄せてくださるみなさまとともに、この場所を大切に思う気持ちをさらに広げていけましたら幸いです。
■集まった資金の使い道
クラウドファンディングに関わる諸経費(手数料やリターンの原価・配送費など)を除き、本展覧会の広報物の制作、作品の設置、お寺の空間を守りながら、ご来場のみなさまが安心して鑑賞できる環境を整えるための運営費として、大切に活用させていただきます。
目標金額を超えるご支援をいただいた場合は、一休寺の景観保全に役立てていただくため、近年の気候変動の影響を受けている紅葉や苔の保全資金として、一休寺へ寄付いたします。
■期間と目標
実施期間:2026年8月1日(土)00:00~2026年9月30日(水)23:59
目標金額:800,000円
■注目のリターン
【限定1点】一休寺オリジナル「いきもの」

画像はイメージです
一休寺の境内に息づく植物をもとに制作する、昆虫のような作品です。この場所でしか生まれない、唯一無二の「いきもの」。ぜひお手元でかわいがっていただき、日々の暮らしの中で、一休寺の植物や静かな風景に思いを寄せていただけましたら幸いです。
サイズ : 手のひらに収まる程度
材 質 : ポリウレタン樹脂、アクリル、真鍮線 など
数 量 : 1体
【限定1点】一休寺オリジナル「いきもの」制作構想手帳

画像はイメージです
一休寺オリジナル「いきもの」が生まれるまでの観察や構想を記した、特別な一冊です。普段愛用しているクロッキー帳ではなく、一休寺の御朱印帳を用いて制作します。作家の視点や作品が形になるまでの過程を垣間見ることができ、作品への理解をより深めていただける、作家初の一品です。
【限定3組(1組2名まで)】作家による作品解説と喫茶

HE KYOTO Crowdfunding について
THE KYOTO Crowdfundingは、株式会社京都新聞社が運営しています。
運営団体:株式会社京都新聞社
責任者:代表取締役社長 大西祐資
所在地:京都市中京区烏丸通六角下ル七観音町634 ONEST京都烏丸スクエア京都新聞社
電話:075-241-5831
メール:thekyoto@mb.kyoto-np.co.jp