祇園祭の長刀鉾の会所前で、7月13日、厄除けちまきを求める人の長い列ができた。

　長刀鉾は祇園祭の前祭（さきまつり）の巡行で先頭となる鉾で、山鉾の中で唯一、人形ではなく生稚児（いきちご）が鉾に乗ることでも知られる。

　長刀鉾の厄除けのちまきの授与は10時から開始。11時を過ぎたころには会所前に東洞院通と烏丸通の両方に列ができ、最後尾は四条烏丸を北に上がり、錦小路通を東に入った大丸京都店の大丸東洞院駐車場の北側に達していた。

　11時30分ごろにちまきを手に入れることができた奈良県出身の池田さんは「9時半ごろに到着したと思うが、既に長い列ができていて驚いた。どこが最後尾かわからず、人に聞きながら列に並んだ。毎年長刀鉾のちまきを買うために並んでいるが、今年は土曜だからか去年よりもずっと人が多い。この後は八坂神社にお参りに行く予定」とほっとした表情を見せていた。