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京都府立図書館でアイデアソン開催 IoEで「スマート京都」実現図る

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 京都府立図書館(京都市東山区)で7月31日、「スマート京都構築推進プランアイデアソン」が行われた。主催は京都府政策企画総務課。

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 当日はエンジニアや行政担当者、NPOなどさまざまな関係者が参加。図書館で開催ということもあり、IoT(Internet of Things)やAIなどをテーマとした書籍や雑誌など約100冊が参考資料として用意された。

 政策企画部の東(ひがし)健二郎さんから、「行政分野に限らず京都全体をIoE(Internet of Everthing)や人工知能といった技術で『シュッと』させるため(スマート京都にするため)に、どの分野でどうすればいいのか、困っていることや、それを解決するには何が必要かという『What』と『How』を出してほしい」と呼び掛けた。

 その上で東さんは、京都府警で新たな事件が起きる可能性の時間帯や場所を予測するシステムを全国に先駆けて導入したことや、京丹後市で配車アプリ「Uber」を使い、自家用車を使って公共交通の空白地域を埋める「ささえ合い交通」の取り組みが始まっているなどの取り組みを紹介。

 参加者は6つに別れ、ワールドカフェ形式でアイデアを出し合った。参加者からは、自治会の集まりも参加していない年配者に決定を覆されるという困りごとから、「会議の見える化」や災害時の対応といった自治組織の活性化案が出たほか、データサイエンスセンターの構想が出された。同時に、IoEやデジタルの仕組みを利活用してもらうための信頼性をどう現実の部分で得ていくのかという点についても指摘がされた。

 東さんは「IoEという最先端の話から、アナログの重要性を議論いただくなど思ってもいなかった切り口でアイデアをもらった。今回出た課題を整理し、多くの人を巻き込んでいきたい」と話す。

 今回出された案は、京都府の検討委員会が取りまとめる中間案に盛り込む予定という。

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