株式会社ワコールホールディングス(本社:京都市、代表取締役 社長執行役員 矢島昌明)の連結子会社である米国ワコール(Wacoal America, Inc. 本社:米国ニューヨーク州)は、グローバルでの研究開発機能の強化を目的として、2026年10月1日付で、米国における研究開発拠点「Human Science Research & Development Center-America」を設立いたします。日本のワコール人間科学研究開発センターが1964年の設立以来培ってきた知見と、米国市場で得られる新たなデータや知見を融合し、次世代の商品・サービス開発を支えるグローバルでの研究開発基盤の構築を進めます。
■米国R&D拠点設立の背景
ワコール人間科学研究開発センターは、1964年の設立以来、女性のからだを「美・快適・健康」の視点から科学的に研究し、約4万5,000人以上の女性の人体計測データを蓄積してきました。なかでも、同一人物を長期にわたり継続計測した時系列データは、女性の体型変化やライフステージごとの身体特性を把握するための貴重な独自研究資産であり、商品開発やサイズ設計、品質向上を支える基盤となっています。また近年では、からだとこころの関係性にも着目し、生活者のニーズやインサイトに基づく商品・サービスコンセプトの提案や、新素材・新技術の研究開発にも取り組んでいます。
今回設立する米国R&D拠点では、これらの研究資産を活用しながら、米国市場における身体特性や顧客理解を深め、商品開発や研究活動を推進します。また、大学や研究機関との共同研究や、スポーツ・医療分野の専門家との連携を通じて、科学的エビデンスの取得や研究成果を発信することで、研究開発力の向上とブランド価値向上につなげていきます。
さらに、ボディスキャナーサービス「SCANBE(スキャンビー)」を同拠点へ設置し、2026年11月から本格稼働を開始する予定です。取得した人体計測データと人間科学研究センターの研究資産を組み合わせることで、米国市場における顧客ニーズへの理解を深め、多様な体形や身体特性に対応した商品設計やサイズ展開、サービス開発等、新たな価値創出に活用していきます。
■人間科学研究開発センターの今後の展望
ワコールグループでは、中期経営計画2029において、既存事業の再構築と新たな価値創造を通じた持続的成長基盤の確立を目指しています。今回の米国R&D拠点設立は、人間科学研究開発センターが長年培ってきた研究資産を世界各地域へ展開するとともに、日本で蓄積してきた人体計測データや研究知見と米国市場で取得する新たなデータを融合し、グローバルな研究開発基盤を構築する取り組みです。その成果を海外事業における競争力の向上と新たな商品・サービスの価値創造につなげていきます。
■人間科学研究開発センター センター長 清家望 コメント
米国R&D設立によって様々なチャレンジが出来ることに期待感を持っています。今回の設立には2つの目的があります。
1つ目はCW-Xの米国拡販のための商品開発、エビデンス収集です。CW-Xは1991年に販売を開始しましたが日本人を対象に研究開発されました。アジア人以外の人種にフィットする商品設計の開発、現地での機能検証を行います。
2つ目は多人種のボディデータの収集です。下着という人のからだに近い商品を提供する上でボディデータは大きな価値を持ちます。この価値に加えて人種間の骨格・肉質の違いやそれに起因する形態・動態の違いを知ることでワコールの商品開発力を高めていけると考えています。
■「Human Science Research & Development Center-America」の概要
・所在地:136 Madison Avenue New York, N.Y. 10016 U.S.A.
・設立日:2026年10月1日
・主な機能:米国市場における研究開発、身体特性・生活者ニーズに関する研究、大学・研究機関等との共同研究、専門家との連携等
※ワコールグループの人間科学研究開発拠点として、日本、中国に次いで世界で3拠点目となります。