京都・寺町で「木で作った石」の作品展-端材を磨き制作

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 アートマネジメントを手掛ける「COMBINE office」(京都市下京区寺町通仏光寺下ル、TEL 075-585-8660)が運営するギャラリー「BAMI gallery」(同)で現在、田村博文さんの個展「STONE-その不思議なる地球遺産」が開催されている。

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 木で作られた石の作品を展示する同展では、作品を実際に手に取り、並べ替えたり積んだりすることができる。木で石を作り始めたきっかけについて、田村さんは「原木を使って制作活動をしていたが端材が出る。その端材で何かを作るには小さいが、捨てるにはもったいない。なんとなく磨いてみようと思い、やってみたら石のようになった。それを何となく並べて飾っていたものが棚いっぱいになった時、作為的に形を変えたり、色をつけたりするようになった」と振り返る。

 「木を削り、磨く時、『きれいになれよ』という思いを込めながら、しかし無心になっている」と話す田村さん。「木で作る石も、川の水に削られだんだんと形を変えていく実際の石のように、時間の経過を内に秘めていると思う。今回は無作為に存在する石から作為的に置いたり積んだりしながら無限にある表現の一部を展開しているが、作品に凝縮された時間の変化などを、触ったり並べ替えたりして展開に参加してもらうことで皆さんにも感じてほしい」とも。

 「最初はきれいな形の石ばかりを作っていたが、だんだんと穴があいていたり汚れていたりするものも作るようになり、やり始めると面白くて終わらない。体育館に木で作った石を敷き詰めて、その真ん中に寝ころんでみる、なんていうこともやってみたい」と今後の夢を語る。

 開催時間は11時~18時。2010年1月22日まで。

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