三条烏丸のギャラリーで「ニッポン画家」山本太郎さんが個展

「ニッポン画家」の山本太郎さんが「長谷雄草子」をテーマに個展

「ニッポン画家」の山本太郎さんが「長谷雄草子」をテーマに個展

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 文椿ビルヂング(中京区三条烏丸西入る、TEL 075-211-4588)2階のカフェダイニング&ギャラリー「ニュートロン」で、「日本゜画家(にっぽんがか)」の山本太郎さんの展覧会「水泡の恋-長谷雄草子より」が開催されている。

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 山本さんは、いわゆる「日本画」ではなく、「ニッポン画」という新ジャンルを独自に追求している。山本さんによれば、「ニッポン画」とは「現在の日本の状況を端的に表現」「ニッポンの独自の笑いである『諧謔』(かいぎゃく)を持つ」「ニッポンに昔から伝わる絵画技法によって描く」の3カ条からなる。日本固有の文化と西洋文化が交錯する混沌とした現代に、日本の昔の絵画を現代の視点で再構成して創作する点が特色。

 「長谷雄草子」は平安時代の絵巻物で製作者は不詳。中納言紀長谷雄は実在の人物で、双六の名人。ある時、双六で買った見返りとして、絶世の美女を、実は鬼である男からもらい受け、百日は女に触れてはならないという約束を破り、長谷雄は女と契ってしまう。すると、女は水となり消えてしまったという内容。この中世の耽美な絵巻物を、山本さんがどう表現するかが見どころ。

 山本さんは、「長谷雄草子」に描かれる「男女の恋愛」や「猟奇的な雰囲気」に魅力を感じ、テーマを「エロティズム」にした。山本さんは、「表現を抑えながらも色気を感じさせるよう心がけた。老若男女さまざまな方に見てほしい」と話している。絵に登場する男性のモデルは山本さん本人。山本さんは、高校で美術の教鞭も執っており、授業は着物で行っているという。

 入場無料。開催時間は11時~23時。1月7日まで。

ニュートロン

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