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京都市動物園のゴリラが「お勉強」始め 1から順に数字押す

1から順番に数字を押していく「ゲンタロウ」

1から順番に数字を押していく「ゲンタロウ」

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 京都市動物園(京都市左京区)で1月4日、今年初となるゴリラの「お勉強」が行われた。

慎重に数字を選ぶモモタロウ

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 雄のニシゴリラ「モモタロウ」、雌の「ゲンキ」、6歳になる雄の「ゲンタロウ」を飼育している同園。2014年の飼育舎リニューアルを機に、モニターに数字を表示し1から正しい順に押すことができるとエサが落ちてくる仕掛けを設置した。「お勉強の時間」としてこれまで、土曜・日曜を中心に週3回程度公開している。同園スタッフによると、国内でゴリラの学習するた姿を見られるのは同園のみという。

 この日は、生き物・学び・研究センター長の田中正之さんの姿を見ると、一目散にモモタロウがやってきて、1~4の数字を慎重にタッチしていった。年始め第一回の正答率は30問中3問。田中さんによると、不正解が続くと途中で止めて、そばのエサを食べ始めることが多いが、この日は冷え込みが厳しく、室内にずっといて退屈していたこともあり、飽きずに最後まで問題を解いた。正答率は普段通りという。

 モモタロウが仕掛けから離れたのを確認して、ゲンタロウが仕掛けの前に。1から12までの数字を素早くタップして、ニンジンのかけらを獲得した。途中、モモタロウが距離を取りながら回答する様子をじっと見つめたり、母親のゲンキがすぐそばまで来たものの、問題を見て横取りを諦めたように見えたりする一幕もあった。

 ゲンタロウの正解数は40問中13問。普段は7~8割は正解するが、モモタロウが側に来ていつ追い払われるかわからず、急いでやったので間違いが増えたという。

 田中さんは「ゴリラにとって生活の楽しみの一つとして設置している。野生的な一面とはまた違った、人間にも似ている部分も見つけられる。ほかの個体との関係も含めて見るのも面白い」と話す。

 開催時間は15時40分~16時20分。開催スケジュールは同園ホームページで公開している。入園料は、一般=600円、中学生以下無料。

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