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小説「檸檬」の舞台、京都丸善「復活」1周年 レモン進呈企画も

オープン時から用意されたかごにはレモンがたくさん入れられた

オープン時から用意されたかごにはレモンがたくさん入れられた

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 「丸善 京都本店」(京都市中京区河原町通三条下る山崎町、TEL 075- 253-1599)は8月21日、2005年の閉店からおよそ10年目に復活オープンしてから1周年を迎える。

同店限定のスイーツ

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 京都の丸善は1872(明治5)年に「京都支店(丸屋善吉店)」として開設。一度は閉店したものの、1907(明治40)年に三条麩屋町に再び開設。この丸善を舞台にした梶井基次郎の小説「檸檬」が1931(昭和6)年に発表されている。その後1940(昭和15)年に河原町蛸薬師へ移転したが、2005年に閉店。そして、昨年リニューアルオープンした京都BALの地下1階と地下2階に「復活」を果たした。

 2005年の河原町蛸薬師の閉店時、別れを惜しむ大勢の人が小説にちなみ店にレモンを置いていったことから、同店ではオープン時から同小説のコーナーのそばにレモンを入れるかごを用意。小説の売れ行きも良く、この1年で1500冊近くが売れたという。

 1周年を記念して同店では、今月13日にカフェ以外で商品を購入した先着1000人にレモンを進呈する企画を用意。安野光雅さんの描いた「檸檬爆弾」を用いた文庫サイズのブックカバーも進呈する(無くなり次第終了)。原画は13日~20日に展示するほか、京都の丸善の節目となる年に刊行された書籍のブックフェア「書籍でたどる丸善京都」や児童書コーナーには、好きな本のタイトルを書く「レモンの木」も登場する。

 丸善ジュンク堂書店の広報担当者は「2005年の閉店時も昨年のオープンでも、たくさんのレモンを頂いたので、今度は私たちが感謝の気持ちを込めてレモンをお渡ししたい。京都には10年間店が無かったので、『丸善』が本屋だと知らない世代もいることも確か。本部も現場も1周年に向け盛り上がっているので、ぜひ足を運んでもらえたら」来店を呼び掛ける。

 営業時間は11時~21時

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