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京都で100台のメトロノームの演奏-リゲティ生誕90周年記念コンサートで

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 京都コンサートホール(京都市左京区下鴨半木町)で11月29日、「メトロノーム100台によるポエム・サンフォニック」の演奏が行われた。

「わが子」のようなメトロノームを見つめる

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 同曲は、今年生誕90周年を迎えたハンガリーの作曲家、リゲティ・ジョルジュの作品。リゲティのコンサートが企画され、開演前にロビーで演奏された。

 集められたメトロノームはスタッフの手によりぜんまいを巻かれ、2列に並べ、振り子を動かして演奏を開始した。

 メトロノームを提供した来場者らは、自分のメトロノームを見つけ、記念写真を撮っていた。メトロノームの中には、木製の重厚な作りのもの、携帯用の小さなものから、部活動で使っているのか自身の名前や楽器を書いたものまで多彩な種類が集まり、ばらばらのリズムを刻んだ。

 7分を超えたころから、止まるメトロノームが目立ち始め、10分を超えたころには20台ほどに。音が小さくなるとともに、来場者の話し声も小さくなり、最後の2台が残すのみになると、視線が2台に集中。2つのうちの1つがその動きを止めると、「ああ」という声も漏れた。

 最後の1つがすっと「演奏」を終了すると、来場者からは拍手がじわりと沸いた。自身の娘のメトロノームを持ち込んだ女性は「誕生日のプレゼントに友人が贈ってくれたメトロノーム。ほこりをかぶっていたのが久しぶりにこの音を聞くことができて懐かしい」と話していた。若いころに使っていたメトロノームを貸し出した女性も「わが子のよう」と言って写真を撮っていた。

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