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京都コンサートホールが100台のメトロノーム募集-リゲティ作品演奏会で

募集するのはゼンマイ式で振り子のついているメトロノーム。最近は電子メトロノームを利用する人も多いという。

募集するのはゼンマイ式で振り子のついているメトロノーム。最近は電子メトロノームを利用する人も多いという。

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 京都コンサートホール(京都市左京区下鴨半木町)は現在、11月29日に行われる「メトロノーム100台によるポエム・サンフォニック」の演奏に使うメトロノームを募集している。

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 同曲はハンガリーの作曲家、リゲティ・ジョルジュが1962年に発表した作品。メトロノームのリズムのみで構成され、メロディーや音の高低は付けることができない。ゼンマイ式のメトロノームを使い、それぞれ違ったテンポを刻むことによって、異なるタイミングに振り子の動きが止まる。最後の1つがその動きを止めるまでが一つの曲となる。

 コンサートで同作を演奏することは、リゲティが2001年に京都賞を受賞して来日し、ゆかりのあることや、今年は生誕90周年に当たる年になることからから決まった。演奏は、コンサートホールの外のホワイエでコンサート本編の開演前に行われる。

 コンサート本編では、リゲティのピアノ曲やオペラ「ル・グラン・マカーブル」の「ゲポポのアリア」のほか、リゲティに影響を与えたといわれるバルトークとライヒの作品も演奏される。

 メトロノームはゼンマイで動く振り子式のものに限られる。「今日も『ずっとピアノの上にありました』とお持ちいただいた。1台ごとに歴史があると思う」と同企画担当の和田大資さん。

 「なじみが薄いとされる現代音楽に身近なメトロノームを挟むことで、お客さまと現代音楽の間につなげることができるのでは。演奏者もホールもクラシックを演奏することが多いが、現代音楽を演奏できることを楽しみにしている。「一期一会」の空気をつくりたい」とも。

 メトロノームはホールまで持ち込みできる。持ち込みの締め切りは11月20日。29日の返却時に取りに来ることができることも必要。貸し出した人にはペアのチケットを進呈する。コンサート本編の料金は、一般=3,000円、学生・シニア(70歳以上)=1,500円。チケットは同ホールほかで扱う。

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