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四条烏丸で「脱サラ」デザイナー、果物店と二足のわらじ-看板にも工夫

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 ラクエ四条烏丸(京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町)地下1階にある果物と果物を使ったスイーツ店「アローツリーカラスマ」(TEL 075-255-7212)が現在、母の日用のケーキ「イチゴのクリームパイ」(3,780円)の予約を受け付けている。

イチゴのケーキが並ぶ

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 店の前の看板には「母に苺(いちご)を」というコピー。文字の並びの面白さや、イチゴがたくさん載っていることから生まれたという。「駄じゃれだと思われてもいいので、『母の日はイチゴやったな』と思い出してもらえたらうれしい」とオーナーの藤野真弘さん。

 藤野さんは大阪でデザイン事務所に勤め、ロゴの制作に携わっていたが、大きな組織で働くもどかしさから「デザインを続けながらお客さんから反応がある商売をやりたい」と独立。デザインの仕事を受けながら、その機会を探していた。

 「やるなら果物屋がいいと思っていた」という藤野さん。「父と自分の孫が一緒に果物屋に出掛けて、いつもよりちょっといい果物を買う。2人とも幸せそうな笑顔だったことが強く印象に残っていた。年寄りは、有名店や流行のスイーツは疎くてわからない。でも、果物なら一緒に食べられる」と藤野さん。妻を介して同店が店長を捜していることを聞いた翌日には「それやりたいです」と電話をかけたという。

 果物の世界は全くの素人で研修からスタートした。「作り手の減少や、『皮をむくのが面倒』と敬遠されるなど、甘くない業界。デザインの仕事をしながら店に立つつもりでいたが、無理だった。デザインは深夜にやっている」と苦笑する。地元、宇治田原の古老柿(ころがき)や、ドライフルーツなど仕入れに工夫を凝らしている。仕入れの幅を広げるため、4月からFC業態をやめ、自らオーナーとなった。「お客さんから『おいしかったからまた来たよ』とじかに反応があるのが何よりうれしい」と笑顔を見せる。

 予約は5月5日まで。予約をするとプレートの文字入れが可能。当日の販売も行う。

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