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京都で「好きだった景色を忘れないための写真展。」-宮城・福島の日常写す

京都での開催を働きかけた塩崎さん

京都での開催を働きかけた塩崎さん

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 「好きだった景色を忘れないための写真展。」が12月16日、岡崎の「Gallery Ort Project」(京都市左京区岡崎西天王寺町)で始まった。

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 展示は、宮城県や福島県の空や穏やかな海、猫、街の様子など何気ない日常の写真が並ぶ。しかし中には今では見ることのできなくなった風景も。写真展は、京都薬科大学に通う塩崎望さんが大阪での展示を見て主催者に「京都でも開催してほしい」と要望したことがきっかけで実現した。主催者が、年明けを区切りに次に進みたいという意向もあり、京都が最後の開催地となる。

 これまでに何度も仙台に足を運び、ボランティア活動を行ってきた塩崎さん。大阪の展示に出会ったのも亘理と気仙沼でのボランティアから戻ってきた翌週のことだった。「作品はどれも写真を撮った人の被写体に対する思い入れや愛情が伝わってきた。どこにでもあるワンショットでも、大切な人がいるということが、とても大事なことに思える」と塩崎さん。

 塩崎さん自身も写真の海を見て故郷の瀬戸内海を思い出したという。「瀬戸内の海が自分にとって大事なものだったのだと気付かされた」。京都の人にも「写真が『きれいだな』『いいな』と思うことから、被災した地域のことも近くに感じてもらえるのでは」とも。

 営業時間は12時~20時。今月19日まで。

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