米大陸最古の先住民・ホピ族のカチーナ人形-京都のギャラリーで展示

京都ギャラリー悠玄で6月8日から、「ホピ・カチーナ人形展」が開催される。

京都ギャラリー悠玄で6月8日から、「ホピ・カチーナ人形展」が開催される。

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 京都ギャラリー悠玄(京都市東山区下河原町、TEL 075-525-2201)で6月8日から、「ホピ・カチーナ人形展」が開催される。

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 同展を企画・主催するカチン・マナス(東京都世田谷区)は、30年近く人形を研究している渡辺純子さんと、デザインやアートが専門の市川実英子さんの2人が運営する。昨年から今年にかけて、東京・銀座ギャラリー悠玄でカチーナ展を開催してきた。

 ホピ族は、アメリカ・アリゾナ州に暮らす「平和の民」として知られるアメリカ大陸最古の先住民。彼らは「万物には目に見える形と魂の二つの世界がある」と考え、実在するすべてのもの、動物・植物・鉱物・雲・風・星などには、カチーナ(精霊)が宿り、それぞれが人間を助けるさまざまな使命・役割をもつといわれている。これらの精霊たちを形にしたものが「カチーナ人形」で、数百年前から作り続けられているネーティブ・アメリカンの貴重な文化の一つだという。

 「カチーナ人形」の材料にはコットンウッドの根っこの部分が使われている。木で作られるカチーナ人形が「人生の木」を象徴し、それを支える根からすべてが始まるという意味が込められ、ホピ族では家の壁に飾ることにより、人形たちの魂が家庭に幸せをもたらすと信じられている。

 「こういう苦しい時代にこそ、カチーナ人形の普及活動を続ける意義があると信じてやっていきたい」と市川さん。同展では、「ゆったりした気持ちで気持ちよく見ていただけたら最高。きっと心に残る人形に出会えるのでは」と話す。

 同展では、現代ホピのトップアーティストたちによる伝統的スタイルの作品と、そのルーツである貴重な1930~1950年代のアンティーク・カチーナ、合わせて約50点を展示する。

 開催時間は12時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。今月14日まで。

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