京都芸術センターで美術家6人の展覧会-「現実とのかかわり」テーマに

京都芸術センタで展覧会「now here, nowhere」が開催されている。写真=中居真理さんの作品「gingham check」の一部

京都芸術センタで展覧会「now here, nowhere」が開催されている。写真=中居真理さんの作品「gingham check」の一部

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 京都芸術センター(京都市中京区室町通蛸薬師下ル、TEL 075-213-1000)で3月4日から、展覧会「now here, nowhere」が開催されている。

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 関西を中心に活動する美術家6人の作品を展示する同展。企画した同センターのアートコーディネーター・安河内宏法さんは「アートが持つ『社会的な機能』に興味がある。アートが社会に対してできることや、アートに触れると生じる良いことを探りたいと考えている」と話し、同展もそうした安河内さんの興味に基づくものだという。同展では、「僕たちは、自分たちが日々ふれている現実を、どのように変えることができるだろう」(安河内さん)という思いをテーマに据えた。

 6人の美術家について、安河内さんは「日常生活を違った角度から見てみたり、日常的にかかわる物事との関係を考え直したりしている。あたかも『now here(今ここ)』という単語を『nowhere(どこでもない場所)』という単語に変えるように、彼らが接している現実を操作する試みだと言える」と話す。

 「現実の異なった様相を描き出す作品」が並ぶギャラリー南では、苅谷昌江さんの絵画作品4点、藤井俊治さんの絵画作品3点、中居真理さんの写真作品1点、「現実へと向ける自らのまなざしを問う作品」が並ぶギャラリー北では、前田朋子さんの写真作品7点、水木塁さんの写真作品1点、馬場晋作さんの平面作品3点を展示する。

 「それぞれの出品作品が、そしてそれぞれの会場ごとの作品が、どのように現実とかかわろうとしているのかにも着目して見てほしい」と安河内さん。期間中、出展作家や安河内さんによるギャラリートークも予定している。

 開催時間は10時~20時。入場無料。今月22日まで。

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