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京都・祇園祭の裏側を支える市民ボランティア 「祇園祭ごみゼロ大作戦」

副実行委員長の太田航平さん。「リユース食器で提供されたらエコステーションまで返却を」と呼びかける

副実行委員長の太田航平さん。「リユース食器で提供されたらエコステーションまで返却を」と呼びかける

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 7月1日からいよいよ始まった祇園祭。リユース食器の利用で「ごみゼロ」を目指すボランティア活動「祇園祭ごみゼロ大作戦」が今年も行われる。

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 3年目となる同活動。期間中、最も来場者が多い前祭(さきまつり)の宵宵山・宵山(7月15日・16日)に出店する露店にプラスチック製のリユース食器を導入し、使い捨て容器などのゴミの発生を減らすことが目的だ。

 同実行委員会が作成した活動報告書によると、昨年は、容器を使う露店のほぼ全店に当たる196店舗にリユース食器を導入。前祭宵宵山・宵山のゴミは、導入前の2013年は57トンで、活動初年の2014年は来場者が約12万人増加したが、ゴミは約42トンに減少したという。リユース食器の紛失率も2014年は20%、2015年は8%と、回収地点となるエコステーションの増設とボランティアスタッフによる積極的な呼びかけで改善したという。

 前祭の宵山と山鉾(やまほこ)巡行が連休と重なり、例年以上に来場者が増えると思われる今年の祇園祭。実行委員会副実行委員長の太田航平さんは「ここ数年で最も来場者が多く、同じくゴミもたくさん出るのでは」と話す。

 今年は、期間中延べ人数約2200人がボランティアとして参加する。ボランティアのおよそ8割はエコステーションや鉾町各地に設置されるゴミ箱で、リユース食器の回収やごみ分別の呼び掛け誘導をする。散乱ゴミを拾うなどの清掃活動をするボランティアは3割だという。

 「ゴミ拾いでまちをきれいにするよりも、ゴミ箱に捨てる、そもそもゴミを出さないような雰囲気づくりが大事」と太田さん。「今年は、ゴミ箱の管理もゴミゼロ大作戦が担当するので、ゴミの総量だけでなく、どの地区でどのようなゴミが発生しているのかもよくわかる。これまでの活動、今後の展開への集大成として取り組みたい」と意気込む。

 ボランティアスタッフの募集は終了したが、同活動への寄付は京都地域創造基金で7月25日まで受け付ける。

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