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大阪万博のアクシデントから45年 京都で「バシェ音響彫刻」演奏会

会場の四隅に並べられた音響彫刻

会場の四隅に並べられた音響彫刻

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 京都芸術センター(京都市下京区)で11月15日、「バシェ音響彫刻」の映画上映と演奏会が行われた。

アフタートークでは45年前のアクシデントの理由も明かされた

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 バシェ音響彫刻とは、楽器であると同時に彫刻作品でもあるフランスのアーティスト・バシェ兄弟が手掛けたオブジェ。音を発生させる振動部と増幅させる部分から成り立っている。

日本では1970(昭和45)年、大阪万博の「鋼鉄館」で17基が展示され、武満徹さんが「四季」を作曲し、コンサートが行われた。同作は部屋の四隅に楽器を置いて演奏する曲だが、コンサートの日に演奏者2人が入国トラブルで間に合わず、2人での演奏となった。万博後は解体され、手入れされることもなく倉庫に保管されていた。

 2010年に万博記念館「EXPO'70パビリオン」(大阪府吹田市)オープン時に「池田フォーン」が修復されたことをきっかけに、数年かけて修復への気運が高まった。2013年にバシェの研究を続けるスペインのマルティ・ルイツさんが来日し、「川上フォーン」「高木フォーン」を修復。海外アーティスト滞在を受け入れる同センターの制度を使って、ルイツさんが再来日し、京都市立芸術大学との連携により「桂フォーン」「渡辺フォーン」の2基が当時の姿を取り戻した。

 今月15日に行われたイベントには、バシェを紹介した映画を上映。鋼鉄館で演奏した一人、山口恭範さんを含めた4人で「四季」の演奏が行われた。アフタートークでは山口さんが「今日まで練習してきた中で、今日が一番だった」とコメントし、会場には温かい拍手が贈られた。

 イベントの最後には、来場者が音響彫刻で音を出す時間も設けられた。バイオリンの弓やバチ、水で濡(ぬ)らした手でガラスの棒をこすって音を出して不思議な音色を楽しんだ。

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