京都芸術センターで公募展-描かれたイメージが溶解する映像作品も

京都芸術センターで公募展-描かれたイメージが溶解する映像作品も。画像=大崎のぶゆきさんの作品「water drawing」。

京都芸術センターで公募展-描かれたイメージが溶解する映像作品も。画像=大崎のぶゆきさんの作品「water drawing」。

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 京都芸術センター(京都市中京区室町通蛸薬師下る、TEL 075-213-1000)で、展覧会「公募 京都芸術センター2008」が開催されている。

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 同展は、若手作家のすぐれた表現を紹介するもので、同センターのギャラリー北・南いずれか1室を活用した展示プランを公募し、審査員が審査を行う。7回目となる今回は、107件の応募プランの中から、審査員・建畠晢さん(国立国際美術館長)により選ばれた2つの展示プラン、大崎のぶゆきさんの「Meltdown」と宮永愛子さんの「漕法」を展示。

 「見ることの欲望を強く誘われるプラン」(審査講評)という大崎さんの「Meltdown」は、描かれたイメージが溶解していく映像作品「water drawing」や、ろうでできたシャンデリアのオブジェを展示。映像は、水溶性の紙に水性絵具で描いたものが、水の中で溶けていく様子を実際に撮影・編集したという。同センター関係者は「描かれたイメージがだんだんと溶け広がっていく様子は、見るものの感覚に訴えかけるものがある」と話す。

 また、宮永さんは「漕法」と題し、海から抽出した塩の結晶を用いたインスタレーションを制作。長崎県五島列島からくみ取った海水が結晶化した塩を使用し、塩糸で編んだ網を会場全体に配置する。「ぜひ実現した場所に行って空間を体感してみたいと思わせるものがあった」(審査講評)という宮永さんの展示プランについて、同センター関係者は「塩糸は、光の加減によっていろいろな表情を見せ、その繊細さは驚くべきもの」と話す。

 開催時間は10時~20時。2月26日まで、会期中無休。入場無料。2月16日には関連企画として、入選者が自身の作品について語る「アーティストトーク」も開催する。

複数のギャラリーが合同企画「裏・アートマップ」-京都芸術センター京都芸術センター

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