京都芸術センターで「オープンキャンパス」-10周年事業の一環で

京都芸術センターは5月3日~5日、10周年記念事業の一環として「オープンキャンパス」を開催する。

京都芸術センターは5月3日~5日、10周年記念事業の一環として「オープンキャンパス」を開催する。

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 京都芸術センター(京都市中京区室町通蛸薬師下ル、TEL 075-213-1000)は5月3日~5日、10周年記念事業の一環として「オープンキャンパス」を開催する。

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 同センターは4月で開設10周年を迎えたのを機に、さまざまな記念事業を展開してきた。同イベントは、その締めくくりとして、同センターの「これまで」と「今」を知ってもらおうと企画した。元小学校である同センターの「建物」、そこに集まる「人」、10年間の「歴史」を3つの大きな軸とし、館内ツアーやパフォーマンス、アーカイブ展示など、さまざまな角度から同センターを紹介する。

 プログラムの「1時間目」(4日・5日)は「制作室の時間」。同センター内に12室ある「制作室」で創作活動に取り組むさまざまなジャンルのアーティストによる活動の一端を「ショーケース」と「オープンスタジオ」で紹介する。ショーケースでは、シンプルなステージで演劇・ダンス・音楽などを発表。同センターの松村絢さんは「2日間で多彩なステージを見られることが魅力」と話す。オープンスタジオでは、普段の創作の場であるスタジオ(制作室)を開放し、制作やけいこ風景など「創作の現場」を公開する。

 2時間目(同)は「建築の時間」。作曲家・ピアニストで音環境アドバイザーの小松正史さんと京都府立大学の教授・大場修さんをガイドに迎え、1931(昭和6)年に建てられた元明倫小学校舎を利用した同センターの建物を「音」と「建築史」の視点から再発見する。3時間目(3日~5日)「歴史の時間」では、これまでの展覧会や公演のチラシ、パンフレットなどを展示公開。4時間目(同)「美術の時間」では、現在同センターで開催中の展覧会「舞台裏-物語へようこそ」で展示中の舞台美術上で、京都を拠点に演劇作品を企画・上演している「ルドルフ」によるけいこを公開する。

 4日・5日は「放課後」と題し、講堂でサロンコンサート「音楽クラブ『ザ・サロンミュージック』」も開催。さらに「休み時間」として、「前田珈琲 講堂店」やロシアン宇宙カフェ「イクラ食堂」によるピロシキスタンド、明倫野菜市、同センターの富永茂樹館長による「館長の『茶話会へようこそ』」など、同センター内各所に期間限定の飲食、休憩スポットが登場する。

 松村さんは「これまで京都芸術センターにかかわってきた、たくさんの人たちとの継続的な関係の積み重ねが10年という時間の中で『何かしらの成果』を生み出しているのでは。この『何かしらの成果』が何であるのかということを振り返る時期が『今』。そうしたものを再認識し、その集大成としてこれまでかかわってきたすべての人たちと作り上げるのが今回のオープンキャンパス」と話す。

 「芸術センターに集い、活動する全ての人が一つのイベントに向けてそれぞれの知恵と力を出し合う。このオープンキャンパスは京都芸術センターにとって一つの新しい試み」とも。

 各プログラムの時間などはサイトで確認できる。

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