京都・壬生の根付専門美術館が春の一般公開-600点展示

根付専門美術館「京都 清宗根付館」で4月1日から、春の一般公開が始まる。写真=宍戸濤雲さんの作品「宗旦狐」

根付専門美術館「京都 清宗根付館」で4月1日から、春の一般公開が始まる。写真=宍戸濤雲さんの作品「宗旦狐」

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 日本初の根付専門美術館「京都 清宗根付館」(京都市中京区壬生賀陽御所町、TEL 075-802-7000)で4月1日から、春の一般公開が始まる。

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 京都市内に唯一現存する武家屋敷を生かした環境展示を行う同館は、年4回の期間限定で現代根付を中心に約600点の作品を展示、一般公開している。

 根付は江戸時代、印ろうや煙草入れなどの「提げ物」を携帯する際に、その紛失や盗難を防ぐ必要から発明されたもの。帯の上の目立つところに付けられたため、装飾性に磨きがかけられ、江戸時代の着物文化とともに発達した。明治の文明開化による洋装の導入により一時は衰退したものの、最近では外国人アーティストも根付を制作するようになってきたという。

 今回は企画展として、現代根付作家・宍戸濤雲(とううん)さんの特集展示を同時開催。濤雲さんが根付の創作活動を始めた初期のものから現在に至るまでの代表的な作品をそろえ、13年間の作風や興味の変遷を紹介する。

 開館時間は10時~17時(最終入館は16時30分まで)。入館料は、一般=1,200円、中高校生=600円。春の一般公開は4月30日まで。

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