京都三条会商店街(京都市中京区今新在家西町)で2月2日、精華おばけプロジェクトの「おばけカフェ」が開店した。同プロジェクトは京都精華大学(左京区岩倉木野町)の学生や教員が中心となり企画した。
同プロジェクトは、節分に異装をとり、厄を落とす「おばけ」の風習を伝承する活動を行っている。高度経済成長期以前は町衆の文化としてまちなかに根付いていたが、最近では花街にだけ残る文化となっている。同カフェでは鬼や着物姿に仮装した学生が来客に大福茶を振る舞った。男子学生は着物で女装して参加する割合が高かった。参加メンバーの金尾優貴さん(人文学部1年)は「いつもの自分と違う自分になれるので楽しい」と話す。
参加する学生を集めた真下美弥子さん(人文学部教授)は「若い人に伝統的な京都の風習を知ってもらいたい。京都三条会商店街の年配の方には懐かしんでもらえれば」と話す。
翌3日には同商店街で仮装した学生40人が練り歩く「おばけパレード」が開催される。同パレードの開催時間は14時~16時30分。