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京都の小学校で祇園祭「日和神楽」のちょうちん作り-鉾の形に仕上げる

児童の前で作り方を解説する増田さん(左)

児童の前で作り方を解説する増田さん(左)

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 洛央小学校(京都市下京区)で6月27日、祇園祭の「日和神楽」のお迎えするちょうちん作りが行われた。主催は松原通かいわい活性化活動プロジェクト。

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 日和神楽は、祇園祭の山鉾巡行の前日の深夜に当日の晴天を祈って御旅所まではやしを奏しながら練り歩く行事。1955(昭和30)年までは、日和神楽の巡行ルートに当たる家にはちょうちんや幕を飾り迎えていたが、祭りの観光化などでそうした風習が廃れていったという。

 ちょうちんを制作したのは4年生児童90人。櫻田佳正会長は「松原通に来た人に『来てよかったね』と言ってもらえるような、すてきなちょうちんを作ってほしい」とあいさつ。オリジナルちょうちんは、透明な容器を2つ重ねて和紙を巻き、屋根と車輪を付けた鉾の形に真木を立てて完成。ちょうちんのアイデアを考案した増田優太郎さんは「和紙の種類によって光の明るさが変わるので考えながら模様をつけてね」とアドバイス。児童らは保護者らでつくる「風の会」や学生ボランティアに手助けをしてもらいながら桜や魚など思い思いの形の和紙を貼り付けていた。

 完成した作品は16日の18時50分から、因幡薬師(下京区)前で点灯する。

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