京町家のごはん処でコンサート-能管演奏者が企画・演奏、共演も

ごはん処矢尾定で「3つのジョイントコンサート」を開催

ごはん処矢尾定で「3つのジョイントコンサート」を開催

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 能管演奏者の野中久美子さんが主宰する風迢舎(ふうちょうしゃ)は1月24日~26日、ごはん処矢尾定(京都市下京区新町綾小路上ル)で「3つのジョイントコンサート」を開催した。

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 矢尾定は1910(明治43)年に創業した仕出し弁当の宅配店。昨年10月に京町家を改装した「ごはん処矢尾定」をオープンした。同店でのコンサート開催は今回が初めて。同社の佐々木定寿社長が代表を務める祇園祭の大船鉾囃子方(はやしかた)に8年前から野中さんが参加していた経緯から、コンサート開催が決まった。野中さんは「ホールのような大きな会場ではできない、ひざを付き合わせたカジュアルなコンサートにしたかった」と話す。

 コンサートは3日間連続で開き、1日ごとに異なるジャンルの楽器演奏者が能管演奏者の野中さんと共演した。同24日に筑前琵琶の川村旭芳さん、25日に箏・三絃の戸波有香子さん、26日には津軽三味線の久保比呂誌さんが登場。1回の開催で約20人の参加者が集まるアットホームなコンサートになった。24日に参加した公務員の濱中昭二さんは「野中さんは前から知っていたが、筑前琵琶も聞けて貴重な体験になった」と振り返る。

 「人の家に遊びに来ているような風情になった。好評ならまた開催したい」と野中さん。ジョイントコンサートというスタイルをとることで、気軽に音を楽しめる演奏を目指す。佐々木さんは「矢尾定はいろいろな人が集まってほしい。今後ともこのしつらえに合うような催しを開催していければ」と話す。

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