祇園祭の山鉾(やまぼこ)巡行の順番を決める「くじ取り式」が7月2日、京都市議場(中京区)で行われた。
式では、巡行順が決まっている「くじ取らず」を除いた各山鉾保存会の代表24人がくじを引いた。式は公開され、市民およそ50人が見つめる中行われた。
今年の先祭(さきまつり)の鉾一番は「菊水鉾」、山一番は「蟷螂(とうろう)山」、傘一番は「綾傘(あやかさ)鉾」。後祭(あとまつり)の山一番は「鯉山」となった。
蟷螂山が山一番を当てた時には、議場に「おー」という声と控えめながら拍手が湧いた。
今年は、懸装品(けそうひん)の多くを焼失し、休み山となっていた鷹山がおよそ200年ぶりに唐櫃(からひつ)で巡行に参加する。
くじ取り式に列席した鷹山保存会の山田純司理事長は「昨年までは(一般席の)2階で拝見していたが、これほど早く1階に来られて多くの方に感謝している。鷹山はくじ取らずの山だが、多くの人の前でくじを披露してみたいとうらやましく感じた」と笑顔で話していた。