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祇園の美術館が2月末に閉館 草間彌生さんコレクション人気、賃貸借契約満了で

外にも「南瓜」(2007年)が展示している

外にも「南瓜」(2007年)が展示している

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 フォーエバー現代美術館祇園・京都(京都市東山区祇園町南側、TEL 075-532-0270)は現在、2月28日の閉館を前に最後の企画展「草間彌生・永遠の南瓜展」を開催している。

七色の富士(オレンジ)-生命は限りもなく、宇宙に燃え上がって行く時

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 同館は2017年6月に祇園甲部歌舞練場の八坂倶楽部内にオープンし、2018年末までに約27万人が来場した。閉館は建物の賃貸借契約満了に伴う。

 建物は1913(大正2)年に建てられた登録有形文化財。展示室はすべて畳敷きで、浅葱(あさぎ)や弁柄(べんがら)といった五花街で使われる伝統色の壁や床の間に作品を展示するなど建物との調和を図る。同館広報担当の照沼諭さんは「海外の方でも畳に座ってじっくりと作品を見ていただいている方も見られる」と話す。

 現在、昨年5月に新設された第5展示室で草間さんの代表的なモチーフの一つ「南瓜」の作品を集めるほか、ミラールームに設置した立体作品「宇宙にとどけ、水玉かぼちゃ」を展示する。

 第6展示室には草間さんがアダチ版画研究所の彫師と摺師(すりし)とコラボレーションした「七色の富士」のシリーズ(2015年制作)全7点など、富士山をモチーフにした作品を展示する。

 照沼さんは「これまで国内外から多くの方にお越しいただいたことに感謝している。閉館前に座ってゆっくり作品を眺めたり、庭を楽んだり、ここでしか味わえない体験をぜひしてもらえたら」と話す。

 今後については「展示ができる機会を見つけられたら」としつつも「現在は白紙」とも。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。入館料は、一般=1,500円、中高生=1,000円、小学生以下無料。

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