コオロギ由来のプロテインバー事業を手掛ける「BugMo(バグモ)」(上京区油小路中立売西入ル甲斐守町)は6月2日、同社が入居するImpact Hub Kyotoで同社の食材を使ったパーティーを開催する。
アフリカのウガンダで子ども向けの食育プログラムを作った経験を持つ西本楓さんと、病気で体調を崩したことを契機に、米国やニュージーランド、英国などで環境学や農業を学び、世界中で環境負荷を小さく、安全な食料を供給するシステムを模索する松居佑典さんが立ち上げた同社。
2人は次世代の食材として、牛肉などの家畜よりも餌が少なく、効率的かつ安定的に動物性たんぱく源が供給できるコオロギに着目。栄養価が優れている特徴を特長を生かし、カシューナッツや落花生が入ったグラノーラバーを開発した。フィットネスジムなどでの試食会では「悔しいけどおいしい」と好評だという。現在は、東近江市でコオロギを安定的に養殖できる工場を準備中で、その費用の不足分をクラウドファンディングで集めているほか、パーティーでも支援を募る。
パーティーではコオロギを乗せたのせたオードブルやパスタ、野菜炒めといったメニューを用意。西本さんは「ローストしたコオロギは香ばしく、小エビのような扱い。塩味があるのでおつまみとしても楽しむ人もいる」と話す。
松居さんは「入場料も不要で『怖いもの見たさで』、『はやっているから』という方も歓迎している。小さな虫が持っている可能性を感じてもらえたら」と話す。
開催時間はランチ=12時~14時30分、ディナー=19時~21時。参加費無料だが、クラウドファンディングや投げ銭などの支援を募る。申し込みは参加フォームから受け付ける。