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京都市中央図書館でビブリオバトル 小学生から60代まで「異世代」交流戦

ビブリオバトルの参加者

ビブリオバトルの参加者

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 京都市中央図書館(上京区)で11月5日、本のプレゼンバトルゲーム、ビブリオバトルが行われた。

観覧者も子どもから大人まで参加した

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 京都市内の中央図書館の予選会や学校図書司書大会を勝ち抜いた「チャンプ本」が集まって行われた同大会。「異世代交流戦」として小学5年生以上を対象としており、今回は小学6年生から60代のバトラー5人が参加した。

 伏見中央図書館で勝ち抜いた主婦の稲岡美紗さんは、大切な人との別れを題材にした重松清さんの「卒業」を紹介。自分とよく似た境遇の主人公に自分を重ねたという稲岡さんは「ぼろ泣きして最後には『ああ、そうか』とかみしめた。大切な人がいる日常の中で自分は何をすべきか考えさせられた」と話す。

 学校司書の酒井洋子さんは、原爆の予備爆弾、通称「パンプキン爆弾」をテーマにした令丈ヒロ子さんの「パンプキン!」を紹介。「令丈さんの講演で知り、手に取ったが、児童書とは思えない深い内容で、大人にも読みごたえがある」と話した。

 高橋万寿子(ますこ)さんは、コミックエッセー「今日の人生」を紹介。ミシマ社から出ていることから興味を持ち読み始め、著者の益田ミリさんの日常の中から生まれた一つ一つの言葉に勇気づけられ、枕元に置いていると話した。

 植田碧さんは阿刀田高さんの「ことば遊びの楽しみ」を紹介。「貴社の記者、汽車で帰社しました」といった言葉の面白さが古典からネットの投稿まで幅広く引用されているのが特長だという。植田さんは「自分でも身の回りの言葉遊びを楽しんで」と呼び掛けた。

 最後に、小学6年生の駒井遙風さんが、図書館に通うようになって主人公が成長する様子を描いた「坂の上の図書館」を紹介。「夢を見つけた、主人公が勇気をくれる。さまざまな本が紹介されているので、読書の幅を広げてほしい」と話した。

 投票の結果「ことば遊びの楽しみ」がチャンプ本に選ばれた。紹介した植田さんは「言葉遊びに興味を持っていただいたようでうれしい。高校で図書委員をやっていて、学校でもビブリオバトルをやってみたいと思っている」と笑顔を見せた。

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