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宝酒造が京都・水尾産ユズ使ったチューハイ販売へ 京都府庁で発表会

発表会の様子

発表会の様子

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 京都府庁(京都市上京区)で10月31日、京都・水尾のユズを使った宝酒造の地域限定チューハイ「寶CRAFT 京都ゆず」の発表が行われた。

水尾のユズと「寶CRAFT 京都ゆず」

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京都府が進める農林水産業の6次化ビジネスで、宝酒造、日本果汁、京都水尾農産が連携して誕生した同商品。

宝酒造はこの秋、希少性の高い果物を使った地域限定商品ブランド「タカラクラフト」を発表。「九州レモン」や「桜島小みかん」といった商品を展開する。同商品では水尾のユズの果汁とユズの皮が含まれているペーストを使って、たる熟成製法で仕上げたという。

水尾は京都市の北西部に位置し、海抜250メートルにあり寒暖差が大きい地域。ユズの生産は古く、平安時代までさかのぼるという。水尾のユズは11~12月に完熟してから収穫するのが特徴で、現在の年間の生産量は約70トン。急斜面に5メートル近くまで成長したユズの木での収穫作業は「トゲとの戦い」でもあり、熟練の技が必要とされる。市場価格が安定しないことから専業農家は4軒ほどで、担い手や後継者不足は深刻な問題だという。

水尾農産代表理事の村上和彦さんは商品について「子どものころ、ユズを丸かじりしたことを思い出した。果実の甘酸っぱい果肉とほろ苦い皮のバランスが取れた『大人の味』。食欲をそそり、いくらでも飲める。ユズは脇役や引き立て役だったが、チューハイでは主役となった。生産者にとってはこの上ない喜びで励みになる」と話す。

商品は11月14日から、京都や滋賀を中心とした飲食店や土産物店で販売する。価格は1本330ミリリットル入り=289円。

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