京都市動物園(左京区)で1月22日、「ゾウ温泉」が開催された。
初開催となる同イベント。同園では昨年まで「サル温泉」をしていたが、サルの高齢化によりお湯に長く浸かろうとする個体が減ったため、水浴びが好きなゾウ舎にお湯を入れてみるとお湯に入る姿が見られたことから切り替えを決めた。
この日は100トンの水量の入るプールに水と「ひかり・みず・みどりの熱帯動物館」で沸かした約42度のお湯を加えて「温泉」を用意。普段のプールは4~5度に対し、14度ほどになったという。ゾウ舎から出てきたのはラオス生まれの冬美トンクン、春美カムパート、夏美ブンニュン、秋都トンカムの4頭きょうだい。最初はプールに向かい、リンゴを取ろうと鼻を伸ばすだけで、中に入ろうとはしなかったが、水浴びが好きな夏美ブンニュンが入り出すと、水嫌いの秋都トンカム以外はお湯に入っていった。
夏美ブンニュンが、お湯にざぶんと飛び込んで大きな水しぶきをあげていたほか、じゃれて水の中で春美カムパートが冬美トンクンの上に前足をかけて乗るなど興奮した様子が見られた。夏美ブンニュンが大きな声をあげたり、3頭が前足をプールの縁に乗せてスタッフにエサをねだる姿に詰めかけた来場者から歓声が上がった。
同園の岡橋さんは「お湯に入ってくれるか心配していたが、たくさんのお客さんの前でゾウたちがお湯を楽しんだようでほっとしている。2月も開催するので楽しんでもらえたら」と話していた。
次回の開催は2月19日を予定する。