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京都で「メアリー・カサット展」 アメリカ出身の印象派画家、浮世絵からの影響も

館の前にはオブジェも設けられた

館の前にはオブジェも設けられた

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 京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町)で9月27日から、「メアリー・カサット展」が開催される。

当時のドレスと共に展示された「桟敷席にて」

 メアリー・カサットは、アメリカ出身の印象派の画家。パリに居を設け、エドガー・ドガの作品との出会いをきっかけに印象派の明るく自由な筆致を習得。伝統的な聖母子像の構図や、日本の浮世絵の要素を取り入れた独自の画風を確立。「母子像の作家」としての評価を受けている。

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 同展ではカサットの生涯を3章に分けて紹介する。イタリアやスペインに学んだ初期から、印象派との出会い、歌麿や清長の浮世絵を研究し、母子像をテーマとした独自の作風を確立するまでの作品を展示。カサットの絵のモチーフとなった浮世絵や同時代の画家による作品も含め約110点を展示する。

 今回の見どころの一つは初来日となる「桟敷席にて」(ボストン美術館所蔵)。劇場の桟敷席でオペラグラスを片手に舞台を見つめる女性、奥からこちらを見る男性、鑑賞者の三者の視線が交錯する同作はカサットの代表作として知られるという。「従来の劇場での女性像は夜の社交の場で、見られることを意識した正面からのを向いたポートレートが多い中、見る主体として描かれている点で新しい女性が描かれている」と学芸員の牧口千夏さん。女性が着ている黒の昼間用の外出着に合わせ、京都のみの特別出品として京都服飾文化研究財団が所蔵する1875年ごろのデイドレスと一緒に展示する。

 牧口さんは、ハヴマイヤー夫妻ら美術品コレクターのアドバイスを通じてアメリカに印象派をいち早くもたらしたという点においても興味深いと指摘。「19世紀のパリで異国の女性画家として認められたバイタリティーあふれるたくましい生き方を多くの人に知ってもらえたら」と話す。

 期間内には子ども向けのナイトミュージアムや、パステルを使って家族の絵を描きあう関連イベントも予定している。

 開催時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。観覧料は一般=1,500円、大学生=1,100円、高校生=600円。月曜定休(10月10日は開館)。12月4日まで。

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