京都市学校歴史博物館(京都市下京区御幸町通仏光寺下る橘町、TEL 075-344-1305)で6月28日、約50年前のオルガンの展示が始まった。
オルガンは、小学校教師・大橋まりさんを紹介する企画展「人の心とのあたたかさと、理くつなしの涙~一教師・大橋まりの記憶と記録~」の一角に展示されている。今年5月に大橋さんの遺族から寄贈があり、追加展示が決まった。
大橋まりさんが自宅で使っていたオルガンは、学校で使っていたオルガンと同型と見られる。昭和30年代後半以降のもので、ペダルを足踏みして音を出す「リードオルガン」。保存状態が良く音が出るため、来館者にも演奏できるようにしている。
「オルガンの音色は、電子音には出せない温かみがあると感じた。電気を使わず音を出す足踏みペダルを、懐かしいと感じる人もいれば、新鮮に受け取る人もいるのでは。大橋さんのオルガンに実際に触れることで、より当時の歴史を感じてもらえるのでは」と同館学芸員の和崎光太郎さん。
関連イベントとして7月・8月に3回、和崎さんのギャラリートーク「展示資料に秘めた思い」も開催する。
開催時間は9時~17時(入館は閉館30分前まで)。水曜休館。入館料は、大人=200円、小中高生=100円。8月28日まで。