烏丸六条に10月28日、エデュテインメントホテルを目指す「ホテルカンラ京都」(京都市下京区烏丸通六条下る北町、TEL 075-344-3815)がオープンした。運営は、コクヨグループのコクヨファニチャー(大阪市東成区)子会社である都市デザインシステム(東京都渋谷区)が手がける。
教育施設を用途転換してできた同ホテルは地下1階・地上5階建てで、客室数は29室。客室の広さは32平方メートル~103平方メートル。1階にはレストラン、地階には会議などに利用できるファンクションルームを設けた。女性グループや外国人旅行者のほか修学旅行生もターゲットに据える。
「カンラ」の名称は「感」と「洛」を組み合わせた造語から名付けた。「利用することで京都についてより知ってもらえたら」と同ホテル広報の宮原さくらさん。既存の建物を生かすために細長くなった客室は京町家の考え方を取り入れて設計されたという。「京都の宿泊施設は、ぜいたくなホテルと安価なものの二極化が進んでいるためその中間の価格帯、かつデザイン性の高いものを目指した」という。
修学旅行生向けには「マイはし作り」や、食料の不足している地域の子どもの1日の摂取カロリーをデザートで再現し「食を通じて世界に目を向ける」プログラムなどを予定している。「プログラムを通じて子どもたちの学びのきっかけになれば」と宮原さん。
既に外国人観光客などから問い合わせがあるという。「今後は京都に関係する講座やイベントなども開催できれば」とも。
料金は2人1室 1万9,000円~。2011年1月~12月の販売目標は2億円。