京都三条・ティーハウス「リプトン」が80周年-懐かしのメニューも復活

創業当時の「リプトン本社直轄喫茶部」

創業当時の「リプトン本社直轄喫茶部」

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 日本で初めて英国・リプトン本社直轄の喫茶部を京都三条に開店したフクナガ(京都市中京区高倉通御池上ル)が8月、創業80周年を迎えた。

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 1930(昭和5)年にオープンした同店。創業当時、ロンドンの喫茶室を真似たガラス張りの店舗は、「中が透けて見えるような飲食店は恥ずかしいという印象が強く、分厚いカーテンを掛けていた。開店後3年くらいは男性のお客さまばかりで、女性はつつましくすることが好まれ、飲食店に入ることは『おてんば』という印象だった」(同社担当者)というエピソードも。

 同社は現在、京滋阪神の近畿圏、首都圏を中心に39店舗の飲食店を展開している。「リプトン」は京都市内で三条本店のほか、京都駅の「ポルタ店」、四条寺町の「ティーハウス店」の3店舗を営業。今後の展開について、同担当者は「新業態の開発等も行っていく。お客さまには感動を与える味の向上、心地良さを与えるサービスの向上、安心・安全な食品衛生管理の実践を行っていきたい」と意気込みを語る。

 現在、80周年を記した特別メニューを提供している。「ロイヤルミルクティ・ロール」(1,260円)は、30年前(裏メニューとしては約40年前にはすでに存在していた)にロイヤルシリーズとしてメニュー化されたロイヤルミルクティを使用したロールケーキ。「茶葉をたっぷりのミルクで煮出して作る紅茶『ロイヤルミルクティ』の濃厚な風味をそのまま感じていただけるロールケーキ」と同担当者。「なつかしナポリタン」(880円)と「なつかし洋食二段弁当」(1,260円)は40~50年前のメニューで、今回期間限定で復活する。ちなみに、当時の洋食弁当は250円だったという。

 特別メニューの提供は10月31日まで。「ロイヤルミルクティ・ロール」「なつかしナポリタン」は3店舗すべてで提供するが、「なつかし洋食二段弁当」は三条本店・ティーハウス店の2店舗で提供する。

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