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京都国立博物館、「Google Arts & Culture」参加 所蔵品120件、200点の画像提供

実際にGoogle Art & Cultureが使える場も設けられた

実際にGoogle Art & Cultureが使える場も設けられた

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 京都国立博物館(京都市東山区)は11月1日、Google社が提供する「Google Art & Culture」の参加についての記者会見を行った。

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 同サービスは、インターネット上で美術作品が高解像度のデジタル画像が見られるもので、世界70カ国以上、1200施設が参加。日本でも東京国立博物館や国立西洋美術館、手塚治虫記念館など65施設が参加している。iPhone、Androidに対応したアプリ版も配信されている。

 サービスでは同館が所蔵する文化財や作品・120件画像200点が見られる。絵画から彫刻、金工、書跡、漆芸、染色、考古といった各分野の研究員が選んだ国宝指定の「釈迦金棺出現図」、重要文化財の俵屋宗達「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」なども含まれる。

 「寺社ゆかりの名宝」「着物と染色」などの切り口で紹介する24の「展示」コンテンツを作ったほか、画像を人気順(閲覧数の多い順)のほか、色ごとや時系列に並べたり、キーワードで検索できたりする。作品は全て研究員による解説が付くほか、キーワードで関連作品も紹介される。画像は高解像度のため、雪舟の「天橋立図」の紙の折り目や、源氏物語図帖の着物の柄や碁盤の盤面までがくっきりと見える。

 グーグルカルチュアル・インスティテュート統括責任者のAmit Soodさんは、プライベートで京都を訪れた際、京博を訪れ、作品や文化財の優雅さ、多様性に感銘を受け、世界に紹介したいと思ったというエピソードを明か、し「京都に戻ってこられてうれしい。ここは私のインスピレーションの源」と日本語であいさつ。サービスが開始できた喜びを表現した。

 佐々木丞平館長も「伝統文化に足を踏み入れてもらう絶好のツールであり、研究者の人にとってもこれだけの拡大ができることは大きなメリット。世界の人に対する文化発信の一助になれば」と期待を込めた。

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