京都東急ホテル（京都市下京区堀川通五条下ル、TEL 075-341-2411）では2期に渡り、7・8階のデラックスフロアの全面改装を開始する。

　スイートルームなど高価格の客室が並ぶデラックスフロアは、リニューアルのコンセプトに「和の愉しみ」を掲げ、「第2の私邸のような隠れ家的空間」を演出。客室内に京都の工芸・染織作家のアート作品を飾り、和の感性を取り入れた床の間があるエレベーターホールなど、和を随所に散りばめ「京のおもてなし」が行き届くフロアへと仕上げる。また、エレベーターホールではプライバシーや安全性を確保するためセキュリティードアを設置する。デザインは京都を拠点に活躍する建築家の岸和郎さんが手掛ける。

　今回のフロアリニューアルは、今年10月に開業25周年を迎えるのを契機にしたもの。今年の4月にはデラックスフロア専用ゲストサロン「堀川」を新設しており、「よりハイグレードなデラックスフロアが必要と感じたため」（同ホテル）と話す。

　第1期工事は8月26日～10月4日に行われ、8階・禁煙フロアを、第2期は1月15日～2月28日に行い7階・喫煙フロアを着手する。また、改装後のデラックスフロアの客室料金は値上げするという。

　ターゲット層は団塊の世代や観光客、禁煙フロアでは欧米から来る外国人など。デラックスフロアリニューアル記念として、通常よりも安価で宿泊できる「至福の古都ステイプラン」も用意する。同ホテル関係者は「25周年を機にさらなるサービス向上に努め、一層皆様に愛されるホテルを目指す」と話す。

京都東急ホテル