京都御苑のカンサイタンポポ満開に-外来種に負けず群生

京都御苑のカンサイタンポポ

京都御苑のカンサイタンポポ

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 京都御苑で現在、カンサイタンポポが満開となっている。

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 カンサイタンポポはタンポポの在来種の一種で、広く西日本に分布している。外来種のセイヨウタンポポと比べると総苞外片(そうほうがいへん・花の根本の緑色の外側の部分)がセイヨウタンポポは反り返っているのに対し上を向いているのが特徴。また在来種は春から夏にかけて開花する。

 セイヨウタンポポは三倍体(染色体数が体細胞と変わらない)であるため、受粉せずに殖えること、都市部の土地を好むことから繁殖力が強いといわれる。さらに、受精能力のある花粉を作ることもあり、在来種との雑種も確認されている。日本はカントウタンポポやエゾタンポポなど各地にそれぞれの在来種があるため各地で在来種と外来種、雑種の割合を地図にまとめる観察会なども行われている。

 自宅でカンサイタンポポやほかの在来種を育てているという長井加織さんは、カンサイタンポポの花粉を採取するために北海道から来たという。「これだけ車の通りの多い場所に在来種が生育しているのを見るのは珍しい。京都らしくてとても興味深い」と話していた。

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