書家・吉田直未さんと和太鼓バチホリックが共演-京都木屋町で「打墨」

書家の吉田直未さんとバチホリックが共演。吉田さんは太鼓のリズムにあわせて筆を走らせ続けた。

書家の吉田直未さんとバチホリックが共演。吉田さんは太鼓のリズムにあわせて筆を走らせ続けた。

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 アバンギルド(京都市中京区三条下ル)7月11日、書家・吉田直未さんと和太鼓集団のバチホリックが和太鼓に合わせて書を完成させる「打墨(だぼく)」を開いた。

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 吉田さんは幼少のころより書に親しみ「書を捨てず、街に出よう」をモットーに精力的に他のアーティストとのパフォーマンスを行っている。バチホリックは京都を代表する和太鼓を中心としたパフォーマンス集団。今回、バチホリックからは平浩之さん、黒坂周吾さん、永田充さん、中島弘如さんの男性4人が出演した。吉田さんとバチホリックの共演は3度目となる。

 今回のパフォーマンスは、冒頭に細かく刻む太鼓のリズムにあわせて書によるあいさつから始まった。天井から下げられた発砲スチロールに「せんきょのひにありがとうございます」と書かれると、会場からは笑い声も。2枚にわたるあいさつを書き終えるやいなや、ますます激しくなる太鼓にあわせ1メートルはある大きな筆で全身を使い、一筆ごとに掛け声を上げながら今回のタイトル「打墨」を書き上げた。

 吉田さんが鉄板に書いた「夢」を「女子ども以外はたたいてみる」という永田さんはたたいて拍子をとり、最後にはたたきつぶして笑いを誘った。黒坂さんはバチホリックの持ち曲「尾鷲の水面」で観客との距離をぐっと縮める。中央に据えられた大太鼓を中島さんが力強く連打すると、会場からは拍手が沸いた。その間も吉田さんは墨で真っ黒になりながら自身の希望により、「書きまくり」続けた。

 床や壁いっぱいに書かれた書で辺りは墨の香りが立ちこめ、太鼓と歌とで会場は心地よい振動に包まれた。観客からの手拍子も場を盛り上げた。黒坂さんは「みんなで盛り上がって、暑い夏を一緒に乗り切りましょう」とパフォーマンスを締めくくった。

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