京友禅「パゴン」がお化け屋敷-70年代へタイムスリップ

友禅染の工房で「お化け屋敷」を開催。サイケデリックな柄の京友禅が闇をより際立たせる。

友禅染の工房で「お化け屋敷」を開催。サイケデリックな柄の京友禅が闇をより際立たせる。

  • 0

  •  

 京友禅のパゴン(京都市右京区西院溝崎町、TEL 075-322-2391)は7月17日から、「京友禅お化け屋敷~なつかしすぎて怖い~」を開催する。

[広告]

 友禅染製造会社「亀田富染工場」が運営するパゴンは、大胆にあしらわれた柄と色使いが特徴の京友禅アロハシャツとカットソーのブランド。京友禅をより知ってもらうために初めは生地を額に入れて展示することも考えた。しかし「勉強だけでなくて全国のパゴンのファンに楽しんでもらえるものが作りたかった」と同社社長の亀田和明さん。映画「私立探偵 濱マイク」シリーズの監督・林海象さんが監修した。お化け屋敷の開催は今年で2年目。昨年は途中で座り込んでしまう人が出るほどの出来だったという。「昨年よりも面白いものを作りたい」と林さんも意気込んでいたという。

 今年のテーマは「懐かしすぎて怖い」。70年代をイメージし、お化け屋敷の待合いには白黒テレビや万博のグッズ、当時の「少年マガジン」などを飾り、「お化け」に会う前から70年代にタイムスリップした演出を施す。ここで社長自らがお化け屋敷を始めた経緯など企画の説明などを行う。その後、お化け屋敷に入っていく。

 お化け屋敷の会場となるのは、元々工房として使われていた建物。100坪以上ある中を2人ほどで歩く。お化けの衣装はもちろん、壁や天井にもサイケデリックな柄と色の友禅染を使い、闇がより際立つ印象を与える。70年代を象徴する事件のセットなどは映画のスタッフが手がけリアル感を追求した。お化け屋敷から脱出すると染めの工房を案内する。「製品がどのように作られているのか知ってほしいため」だという。

 「京都でしかできない体験をうちでしてほしい」と亀田さん。

 開催時間は14時~19時。参加無料だが会員登録が必要・要予約。9月までの特定日まで。

  • はてなブックマークに追加

烏丸経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース