株式会社ヌーラボ(本社:福岡県福岡市、以下 ヌーラボ)は、20歳~25歳の若手ビジネスパーソン600人を対象に、「若手社員の戸惑いとチームワークマネジメントの実態」について、調査しました。
■主な調査結果
・約8割(79.1%)の若手社員が「メールやチャットの通知過多で情報の混乱を経験」と回答。
・3割以上(30.4%)が「通知が多すぎて確認漏れが発生した」と回答。チャットの利便性が高まる一方で、情報が流れやすく、重要な連絡やタスクを見逃すケースが発生。
・半数の回答者が、「資料探し」に年間26時間を費やしている。
・「チームワークマネジメント」が十分に実践されている職場はわずか1割(10.5%)。多くの職場において、情報共有やタスク管理の仕組みが不十分で、業務の属人化や進捗の不透明さが課題となっている。
4月、新年度が始まると、多くの企業で新入社員の受け入れや部署異動が行われます。新しいメンバーが加わることで組織に新たな活気が生まれる一方で、情報共有の不備やタスク管理の不透明さが原因で、業務の混乱が生じやすくなります。特に、「メールやチャットの通知が多すぎて必要な情報を見落とす」「どのツールを使えばいいのかわからない」「タスクの進捗が共有されておらず、優先順位が曖昧」といった課題は、新入社員だけでなく、既存の社員にとってもストレスの要因となっています。
こうした課題を解決する鍵となるのが「チームワークマネジメント」です。チーム全体で情報を整理・共有し、役割や進捗を明確にすることで、業務の属人化を防ぎ、新入社員や異動者もスムーズに業務に馴染める環境を作ることができます。
特に新年度は、「誰が何を担当するのか?」「どこに必要な情報があるのか?」「業務の優先順位は?」といった基本情報を可視化することが不可欠です。では、情報の混乱を防ぎ、生産性を大幅に向上させるには、どうすれば良いのか?本調査では、20歳~25歳の若手ビジネスパーソン600人を対象に、新年度に頻発する情報共有の課題と、それを解決する「チームワークマネジメント」の実態に迫ります。
■8割の若手社員が、メールやチャットで「情報の混乱」を実感
現代の職場では、メールやビジネスチャット、メッセンジャーアプリなど、さまざまなツールを活用して社内外と連絡を取るのが当たり前になっています。しかし、本調査では約8割(79.1%)の若手ビジネスパーソンが、これらのツールを使う際に「困った経験がある」と回答しました。
メールやビジネスチャットは、とても便利なツールですが、大量に情報が入ってくるため、混乱することも多い現状が、浮き彫りになりました。
■「通知地獄」若手社員の3割超がメール・チャットの確認漏れを経験
メールやビジネスチャットに関して、特に多くの人が悩んでいるのは、「通知が多すぎて確認漏れが発生する」(30.4%)という問題です。チャットの利便性が高まる一方で、重要な情報が次々と流れてしまい、適切なタスク管理が難しくなっています。
さらに、「重要な情報が埋もれて見逃してしまう」(25.9%)、「やり取りの履歴や必要な資料を探すのに時間がかかる」(24.4%)と、情報の整理や検索の手間も大きな負担になっているようです。
こうした課題は、単なる不便さにとどまらず、業務の進行そのものに影響を及ぼしています。「社内外の関係者と、メールやビジネスチャット、メッセンジャーアプリ等で連絡を取る際に困った経験がある」と回答した人のうち、約半数(46.4%)が、ツールの使い方が原因でタスクやプロジェクトが遅延した」 と回答。
ツールの多様化が必ずしも業務効率向上につながるとは限らず、情報の分散や管理の煩雑さが逆効果になっている可能性があります。今後は、情報の埋もれを防ぎ、業務の優先順位を明確にする仕組みづくりが求められます。
■「資料探し」に年間26時間も?業務効率を下げる情報管理の落とし穴
業務をスムーズに進めるには、必要な資料や過去のやり取りをすぐに見つけられることが重要です。しかし、「やり取りの履歴や必要な資料を探すのに時間がかかる」と回答した人の約半数(49.9%)が、1週間に30分以上を資料探しに費やしていることが判明しました。
年間にすると26時間以上が「資料を探す時間」として失われている計算になり、企業全体で見ると大きなコストにつながっている可能性があります。
■6割以上が「Excel管理に不便」を実感、よくある課題とは?
続いて、データ管理の定番ツールであるExcelについて感じていることについて調査を行いました。「Excelを使用したデータ管理で、不便を感じたことはありますか?」という質問に対し、若手ビジネスパーソンの6割以上(60.5%)が「Excelに不便を感じたことがある」と回答しました。
特に、「ファイルの容量が大きくなると動作が遅くなる」(22.3%)、「複数人による同時編集ができない」(20.3%)、「データの最新バージョンが分からなくなる」(16.8%)といった課題に関して、多くの人が不便に感じていました。
デジタルツールの活用が進む現代においても、業務の多くがExcelに依存しており、その管理の煩雑さが業務効率を下げる要因になっていることがわかります。
■「チームワークマネジメント」が十分に実践されている職場はわずか1割
今回の調査で、新年度における情報管理や業務ツールの課題が浮き彫りになりました。メールやチャットの通知過多、タスク管理の曖昧さ、Excelの非効率な運用は、若手社員の戸惑いを生み、業務の遅延につながる要因となっています。
こうした問題の根本には、「チームワークマネジメントの欠如」 があることも明らかになりました。本調査では、「チームワークマネジメントが十分に実践されている」と回答した職場はわずか1割(10.5%) にとどまり、多くの職場で情報共有やタスク管理の仕組みが整っていない実態が浮き彫りになっています。
組織内での業務フローが体系化されていないと、「誰が何を担当しているのかが曖昧」「タスクの優先順位が不明確」「過去の資料を探すだけで時間がかかる」 などの問題が発生しやすくなります。特に、新年度のように新入社員や異動者が加わる時期は、こうした課題がより顕著に表れ、スムーズな業務の進行を妨げる要因となっています。
■「チームワークマネジメント」の強化が、新年度の情報混乱を防ぐカギに
「チームワークマネジメント」とは、個々のタスク管理にとどまらず、異なる所属や組織を超えたメンバーが共通の目標に向かい、効率的に業務を進めるための手法です。
これを実践すると、タスクの責任者や期限が明確になり、情報の混乱を防ぎ、過去の資料探しの手間も削減できます。 実際、チームワークマネジメントが機能する職場では、「情報共有が円滑になり、業務の属人化が解消された」「進捗が可視化され、タスクの優先順位が明確になった」 という声が上がっています。
新年度は、組織の入れ替わりが多い時期です。共通ルールの整備やタスクの可視化によって、スムーズな業務環境を整えられます。 情報の分散や属人化を防ぎ、チーム全体で効率的に業務を進めるためにも、「チームワークマネジメント」の導入・強化が求められています。
新年度を迎える今こそ、情報が迷子にならない職場環境をつくり、チームの生産性を高める第一歩を踏み出すタイミングではないでしょうか。
■ 調査概要
- 調査対象:20歳~25歳のビジネスパーソン
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:2025年1月27日(月)
- 有効回答数:600サンプル
■ 本調査結果を使用される際のお願い
- 本調査結果を使用される際は、【株式会社ヌーラボ調べ】とご記載ください。
- ご使用の場合は、元のデータや画像を改変しないようお願いいたします。
■ プロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」について
・Backlog サービスページ:https://backlog.com
「Backlog」は、3つの強みを有するプロジェクト管理・タスク管理ツールです。
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2005年のリリース以降、多くのチームのコラボレーション促進に貢献してきました。現在、クラウド版 / オンプレミス版の2種類を提供し、世界で140万人以上のユーザーにお使いいただいています。
導入事例は「導入事例「Backlog」の記事一覧」からご確認ください。
??ヌーラボが提供するサービスについて
ヌーラボは、プロジェクト管理ツール「Backlog」、オンライン作図ツール「Cacoo」、組織の情報セキュリティ・ガバナンスを高めるための「Nulab Pass」を開発・提供しています。
・プロジェクト管理ツール「Backlog」:https://backlog.com
・オンライン作図ツール「Cacoo」:https://cacoo.com/ja/home
・組織の情報セキュリティ・ガバナンスを高める「Nulab Pass」:https://nulab.com/ja/nulabpass
■ 株式会社ヌーラボについて
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