プレスリリース

京都の工芸品を東京から世界へ -Sumu×京都工芸アクセラレーションプログラム 第1期 成果発表会 開催報告-

リリース発行企業:Sumu株式会社

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Sumu株式会社はADDReC株式会社(いずれも本社:東京都新宿区、代表:福島大我/以下、Sumu社、ADDReC)と共同で、2026年4月17日(金)、京都工芸アクセラレーションプログラム「Sumu Craft Lab KYOTO 2026」の第1期成果発表会を開催しました。Sumu社、ADDReCのほか、コミュニティ・バンク京信(法人名:京都信用金庫、本店:京都市下京区、理事長:榊?田隆之)が運営する共創施設「QUESTION」、株式会社SECAI(本社:京都市中京区、代表取締役社長:松浦拓平)とあわせた4社の共同プロジェクトとして進めてきた本プログラムは、応募総数65社、40社からの書類選考、プレゼンテーションを経て最終採択された8社の事業者とともに、アパートメントホテル「Sumu」への実装を前提としたプロダクト開発に取り組んできました。

成果発表会では、約半年間にわたるプログラムを経て開発された各プロダクトの紹介に加え、「京都と東京、ローカルとグローバルをつなぐプロジェクトデザイン」をテーマとしたトークセッションと、参加事業者とのマッチング商談会を実施。翌4月18日(土)には、採択事業者のひとつである錺金具竹内(株式会社竹内)を講師に迎えた「錺金具(かざりかなぐ)づくり体験ワークショップ」もSumu Ueno Eastにて行いました。

※「コミュニティ・バンク京信」は、京都信用金庫のブランドネームです。
■ 実施の背景
Sumuは、アパートメントホテルというプラットフォームを通じて、どんな体験や物語を生み出せるかを問い続けるプロジェクトです。その答えのひとつとして着目したのが、日本の伝統工芸との接続です。インバウンド需要が高まり訪日外国人が増える一方、日本のものづくりは「原価で安く売る」市場に慣れ、その価値が十分に届いていないという課題があります。

観光という接点を活かし、伝統工芸を体験型の価値として旅行者に届けることで、この課題を解くことができないか--そう考えた私たちは、コミュニティ・バンク京信、SECAIとともに工芸アクセラレーションプログラム「Sumu Craft Lab KYOTO 2026」を立ち上げました。複数棟への横断的な展開を通じてマーケット自体を形成し、まず東京で実績をつくり、日本各地・世界につなげていきたいと考えています。
■ 成果発表会・トークセッション


◎コミュニティ・バンク 京信 早川氏 コメント
「工芸事業者の皆さんは、ものづくりに対しては非常に長けていらっしゃいますが、それをどう提案していくかには慣れていない方も少なくありません。今回、各プロダクトを魅力的な提案としてまとめ上げるところまで一緒に取り組ませていただいたことに、大きな意義を感じています。引き続きSumuを通して伝統工芸の魅力を世界へ発信しながら、金融の枠を超え、地域活性化の新しい形を模索していきます」

◎SECAI 三村氏 コメント
「京都に移住して10年、工芸事業者の皆さんと向き合ってきて感じるのは、商品の良さと、それを伝える力の間にあるギャップです。良いものを作ることと、それを必要な人に届けることは、別のスキルが必要です。日本には"いい商品をつくれば売れるはず"という考え方が根強いのですが、まだ知られていない優れたプロダクトはまだまだ眠っていると思っています。SECAIは、京信さんと連携し、工芸事業者と市場をつなぐ橋渡し役として、京都とSumuをともに盛り上げていきたいと考えています」

◎Sumu/ADDReC 代表 兼 Sumuプロデューサー 福島 コメント
「Sumuがこのアクセラレーションプログラムに取り組む背景には、ホテルという場を単なる宿泊施設にとどめず、地域のものづくりと、ホテルを訪れる人をつなぐプラットフォームにしたいという思いがあります。京都の伝統工芸は世界に誇れる価値を持ちながら、それを届ける回路がまだ十分ではありません。Sumuという実験の場を通じて、その回路を京信の早川さん・SECAIの三村さんとともにつくっていけることを、心強く感じています」

■ 錺金具づくり体験ワークショップ(4月18日)
日 時:2026年4月18日(土)第1回 11:00~13:00 / 第2回 14:00~16:00
会 場:Sumu Ueno East
定 員:各回5名 参加料:8,800円(税込)
講 師:錺金具竹内(株式会社竹内)





昭和42年に京都で創業した錺金具竹内(株式会社竹内)を講師に迎え、仏壇・寺社向けの錺金具製造で培われた職人の技を間近で体験するワークショップをSumu Ueno Eastにて実施しました。金型の原版を手彫りで仕上げるこだわりを守り続ける職人から直接指導を受け、参加者は伝統技術の奥深さを体感。東京のホテルを舞台に京都の職人の技が届けられる、Sumuならではの宿泊・体験の在り方を示す場となりました。
◎錺金具竹内(株式会社竹内)代表 竹内 直希氏コメント
「参加者の方からは、『かなづちを使って自分の手で仕上げる工程が楽しかった』との声をいただき、嬉しかったです。錺金具に初めて触れる方にも関心を持っていただけたことで、技術や魅力を伝える体験型コンテンツとして、今後より広い場面で展開できる手応えを感じました」

■ 「Sumu Craft Lab KYOTO 2026」について
本プログラムは、コミュニティ・バンク京信が運営する共創施設「QUESTION」を舞台に、Sumu社、ADDReC、京都信用金庫、SECAIとの協働により実施されました。「京都の伝統工芸技術を、現代のホテル体験へ」をテーマに、オリエンテーションに参加した65社から、書類選考・面談を経て最終採択された8つの事業者が、約半年(選定までに3カ月/プロダクト開発3カ月)にわたってSumuへの実装を前提としたプロダクト開発に取り組んできました。
<採択事業者 / 参加コメント>

◎ 大東寝具工業株式会社

大正14年、京都で創業。100年以上にわたる寝具製造の技術と睡眠の知識を掛け合わせた老舗メーカー。


「100年以上、京都で寝具などのホームインテリアをつくってまいりました。このプログラムをとおして、長時間座っても疲れにくいクッション『tetra(テトラ)』を、Sumuのプレイグラウンドルームに使っていただいております。弊社の商品は触れて体感することで初めてその良さが伝わるものが多いので、宿泊施設というタッチポイントでお客様に実際に使っていただけることに可能性を感じています」(専務取締役・大東悠太氏)



◎錺金具竹内(株式会社竹内)

昭和42年、京都で創業。約3,000点の金型を手がけ、製造からメッキ・漆焼付けまでの一貫生産体制が強み。


「神社仏閣や仏壇、お神輿などの装飾金具を作っている企業です。Sumuでは、餝金具を素材とした『家紋のカプセルトイ』と、4/18にSumu Ueno Eastで開催した餝金具づくりワークショップ用の体験キットを制作しました。今回のプログラムを通じて、錺金具を『注文していただくもの』だけでなく、『体験していただくもの』として展開できる可能性が見えたことが、一番の成果だと思っています」(代表取締役・竹内直希氏)



◎ 中梅織物株式会社

西陣織ジャガードのシャトル織機を用い、精緻な織ネーム・織ラベル・織ワッペンを製造。


「弊社の創業者はもともと西陣織の和装の図柄を織っていたのですが、洋装にも使える“織ネーム”の製造へ事業転換すべく、戦後に起業しました。今回も、西陣織の技術を活かして、Sumuのロゴのフォントをステッカーにして展示しています。本日4/17のマッチング商談会でも、異業種の方々との対話を通じて、西陣織の技術を商品へと転換する新たな視点を得ることができました」(代表取締役・木下仁美氏)



◎ チームここきよ(合同会社COCOO & 株式会社佐藤喜代松商店)

漆技術をベースとした日用品開発ブランドCOCOOと、1921年創業の京都西陣の老舗漆屋が連携。


「新しい漆(うるし)の使い方を提案している、二社合同のチームです。Sumuには、紙コップに漆を塗ったカップなどを提案させていただきました。日本で昔から使われる漆は、水と空気以外、どんな素材にでも塗ることができます。今回、私たちにとっては身近な漆の魅力や技術が、異業種の方には新鮮な価値として伝わることを実感しました。今後も伝統を守りながら、さまざまなものづくりの中で漆の可能性をさらに広げ、漆の未来につながる新しい価値を生み出していきたいと考えています」(マネージャー・レプロン紗綾加氏)



◎ 株式会社金箔押山村

1949年創業。経済産業大臣認定の伝統工芸士が率い、全国の寺社仏閣・文化財の金箔修復を手がける。


「“金箔”といえば、国内の98%以上を生産する石川県金沢市のイメージがあるかもしれませんが、実は金箔を"つかう"のは鎌倉時代から京都が中心でした。Sumuでは、本物の葉っぱを葉脈のみ残る形に加工し、もともと葉であった部分に金箔を貼って装飾した葉のしおり『GOLDLEAF』を販売していただきます。普段の仕事ではなかなか出会えない方々とのつながりが生まれたことが、今回の一番の成果です」(取締役・中澤未来氏)



◎ 石彰 石川石材

大正10年創業。継承した手加工の技法による京石工芸品製造や、現代の機械技術を融合したハイブリッドな石加工により、今までにない工芸品や作品を創出している。


「石は墓石や灯籠など"礎"として使われることが多いのですが、私たちはそれを"持って使う"ものへと変えています。金属などの異素材や他工芸とのコラボレーションで、石の端材も余すことなく活用しているのが特徴です。今回のアクセラレーションプログラムを通じて、普段知り合えなかった設計・建築関連の事業者の方々と新たなつながりが生まれたことを、嬉しく感じています」(代表/伝統工芸士・石川博康氏)



◎ 株式会社清原織物

400年にわたり綴織を継承する織元。鋸状に削った爪先で糸を寄せる「爪掻本綴織」の技を守り続ける。


「弊社では、木造で20mほどある伝統的な織り機を使い、舞台の緞帳(どんちょう)や全国各地の祭りの山車の飾り、パリのUNIQLOのタペストリーなどを手がけています。今回、Sumuのために作ったのはカードキーの専用ケースで、チェックアウト後も思い出としてお持ち帰りいただくことを想定して制作しています。今回のプログラムを通じて、自社のプレゼン力も上がったと感じており、技術の強みと可能性を改めて整理することができました」(代表取締役・清原聖司氏)



◎ 合同会社たてつなぎ

約1300年続く丹後の織物産地を拠点に、丹後ちりめんを使ったプロダクトを企画・製造。


「今回作ったのは、カップ麺のように楽しめるちりめんタオル『カップチリメン』です。ちりめんになる直前の素材を、お湯と一緒にカップ麺を模した器に入れると、時間が経つにつれてタオルができあがるという体験型のプロダクトです。今回のアクセラレーションプログラムで、これまで接点のなかった宿泊施設や宿泊者向けの用途を探ることで、丹後ちりめんの新たな可能性を見つめ直すきっかけになりました」(織物ご担当・臼井勇人氏)



■ 第1期を終えて
これから、今回のプログラムを通して制作されたプロダクトたちを、Sumuに導入していきます。東京のSumuというホテルを起点に、京都の伝統工芸をインバウンドのゲストのもとへと届ける。私たちはその意義を「工芸には、実際に手に取り、触れ、使われることで初めて伝わる価値がある--だからこそ私たちは、プロダクト開発にとどまらず、宿泊体験の中でどう届けるかという体験設計までを、つくり手とともに考えることを大切にしました。そしてこのプロセス自体が、本プログラムの大きな価値だった」(Sumuディレクター 兼 静寂 代表取締役 小西裕佳子)と捉えています。

また、2026年3月には、本プロジェクトのスピンアウトスタートアップとして、工芸事業者と海外市場をつなぐBtoBプラットフォームを構築していく静寂株式会社も誕生しました。

「このプログラムを通して、多くの工芸事業者と出会う中で感じたのは、魅力ある技術や素材があるにも関わらず、それが市場に向けて届く構造がまだまだ不足しているということでした。だからこそ、単発のプロジェクトで終わらず、工芸を事業として成立させるための仕組みそのものをつくりたいと思い、静寂株式会社を立ち上げました。今後は、京都を起点に、工芸事業者と世界市場をつなぐBtoBプラットフォームとして、その価値をより広く実装していきたいと考えています」(小西)

このプログラムで生まれた問いと関係性は、すでに次のフェーズへと動き始めています。

■ Sumuについて
Sumuは、「新しい旅のカタチを実験するホテル」をコンセプトに、宿泊体験を超えた価値を提供するアパートメントホテルブランドです。観光と暮らしの境界を問い直しながら、企業・自治体・クリエイターとともに新しい可能性を共創するオープンイノベーションプラットフォームとしての役割も担っています。


■本件に関するお問い合わせ先
Sumu株式会社 広報担当
E-mail:pr@sumu-hotel.com
ブランドサイト:https://sumu-hotel.com/

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