京友禅アロハで伝統産業の振興を図る亀田富染工場（京都市右京区西院西溝崎町、TEL 075-322-2391）は7月18日から、本店に併設した特設会場（同）で映画監督・林海象さんが監修した「京友禅おばけ屋敷～美しすぎて怖い～」を開催する。

　「京友禅おばけ屋敷」は、「美しい・怖い・愉快」をテーマに、職人の手で1色1色染められた京友禅の生地との「恐ろしくも美しい融合」を目指すもの。完全予約制で、同店の服を着用するか、同店の会員に限り無料で入場することができる。

　監修者の林さんは、自身の生家が同社の近所であったことから「子どものころから見ていた工場におばけ屋敷を作るのは面白いと思った」と話す。「京友禅の美しさを見せつつ恐怖を味わってもらうという点が作るうえで難しかった」とも。

　今月14日に行われた「お披露目会」で、いち早く「京友禅おばけ屋敷」を体験した女性は「怖さが美しさを引き立てている。照明や映像もうまく使っていて、2回目・3回目と何度来ても違った見方があって楽しめる」と話していた。林さんは「客が悲鳴を上げてくれると快感」と笑顔を見せる。

　開催期間は、今月18日～8月31日と9月19日～27日。開催時間は、昼の部＝14時～・15時～・16時～・17時～、夜の部（金曜・土曜と8月13日・9月20日～22日のみ）＝20時～・21時～。予約は同社で受け付けている。