京都のミニシアター「京都みなみ会館」（京都市南区西九条東比永城町、TEL 075-661-3993）は4月20日から、みなみ会館大賞の受賞作品「落下の王国」をアンコール上映している。

　同賞は同館で昨年上映された作品を対象に、来場者の投票でベストテンを決定する同館初の試み。結果は2月11日～3月20日に館内限定で発表されていたが、投票で1位となった同作品がアンコール上映されることになった。360票の投票がある中で47票を獲得した。

　同館の藤原涼子さんは「老若男女に幅広く受け入れていただける映画であったことが、大賞になった要因の一つでは」と話す。同作品はCGに頼らない美しい映像が特徴で、北京オリンピック開会式でコスチュームを手掛けた石岡瑛子さんが担当するコスチュームデザインも見どころの一つだという。

　今月25日にはオールナイト上映で、同作品と同賞のビジュアルを担当した寺田めぐみさんのアニメーション作品も上映する。同26日までは、寺田さんの「4コマ展」も開催中。「『来年も行ってください』という声を一番いただいた。2009年のみなみ会館大賞をより充実させて行いたい」と藤原さん。

　料金は1,000円。上映は今月27日まで。